集客、そしてプロモーションには、現在では、様々な手段があります。どんな施策を選ぶかによっても効果は大きく変ってきます。
だからこそ、マーケティングが重要視されるわけです。そこで今回注目するのが「CDP」です。
というわけで今回は「10分でわかる!CDPの仕組みと特徴」について詳しく説明致します。
10分でわかる!CDPの仕組みと特徴①【CDPとは】
「10分でわかる!CDPの仕組みと特徴」というテーマで1つ目に取り上げるのは「CDPとは」です。
現代ビジネスにおけるマーケティングの重要性は、日増しに高まっており、企業としても決して軽視できなくなってきています。
マーケティングにより、集客や売上など、企業の業績に大きく関わってきます。むしろマーケティングをしっかり行ってさえいれば、結果は自ずとついてくるというわけです。
ビジネスにおいて重視すべき点として認識されているマーケティングですが、実はマーケティングそのものについて、抽象的で掴みどころがないと思われがちな側面もあります。
しかし、マーケティングにおいての基本や仕組みを理解するということは、非常に大切なことなのです。
マーケティングにも様々な施策があり、業種、業界、企業によっても全く異なります。
そして今回取り上げるのが「CDP」です。
マーケティング関連用語には、様々な専門用語が存在していますが、皆さんは「CDP」を知っていますか?
CDPとは、Customer Data Platformの略称です。
どういう意味かと言えば、顧客一人ひとりによって異なるニーズを属性や行動によりデータを収集、蓄積し、それらの集まったデータ群を統合的に管理していくデータプラットフォームのことを言います。
CDPとしての特徴としては、一人ひとりの顧客そのものがキーとなることが特徴です。
これはデジタルやウェブならではの特徴と言えます。顧客がアクセスしたウェブページ履歴などのログデータ他のデータが取得できます。
例えばオフラインでの位置情報やECサイトからの購買までに関する顧客の行動履歴、実際に購入に至った際の購買情報、IoT製品からの取得情報など、DMPが収集できる情報というのは、実に多いのです。
DMP(データマネジメントプラットフォーム)と類似のものとして、CDPがあります。
DMPとCDPの違いとは、いったいなんでしょうか?
実は機能的に言えば、それほど大きな違いはありません。DMPの特徴としては、やはりその拡張性にあります。
CDPもDMPと同様、現代ビジネスにおいては、企業がいくつものデータを効率よく活用するためのデータプラットフォームであることは、間違いありません。
では、機能的な違いがそれほどないなら、役割そのものにさえ、違いはあるの?と考えてもおかしくはありません。
わざわざ言葉として、わける必要がどこにあるのか?と言えば、それは、設計思想そのものにあります。
つまり根底から明確に異なるというわけです。
DMPは企業が保有するデータを活用するための、セグメンテーションを行います。
セグメントは、マーケターがプランを作成していくため、セグメント単位でのマーケティング施策と言えます。
つまりDMPとは、企業が蓄積し保持するデータを収集、蓄積、活用しやすい形にまとめる設計思想なのです。
それに対してCDPは、それをどう活用していくのかと言えば、つまるところは、それを利用するマーケターに委ねられているというわけです。
つまり、使い方によって、どんな形にも変っていくデータプラットフォームと言えるのです。
10分でわかる!CDPの仕組みと特徴②【CDPの活用方法】
「10分でわかる!CDPの仕組みと特徴」というテーマで2つ目に取り上げるのは「CDPの活用方法」です。
CDPは、DMPと同様、データ収集、蓄積、統合、セグメンテーションを実際に行っていきます。
その実態となるのは、個人プロファイルとなります。
つまり、最終的に紐づくのは、あらゆるデータは、一個人をキーとして繋がるわけであり、それらのデータを統括し、集約させ蓄積しているのです。
実際にCDPのメインとしてあるのは、「実在する個人」となります。
この個人データを収集、蓄積することにより、広告配信などに利用しているのです。
具体的な活用用途としてのセグメンテーションを実施し、他システムとの連携をはかっているというわけです。
個人を識別するためのキー情報としては、次のようなものがあります。
- メールアドレス
- 会員ID
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
これらの項目は、言わば個人情報に該当することから、取り扱いにも厳重注意が必要となります。
DMPはCDPと比較すると、非常にその適応範囲が広くなります。
使用用途として、広告配信として使うセグメンテーションであれば、個人単位までの特定は不要です。
しかし、一歩踏み込んだCRMを実施したいなら、CDPの機能が必要になってきます。
効果的なデータ活用を行うためには、顧客情報とのリンクを厳密に行いそれに適応したカスタマイズがやはり、必要となるわけです。
そのために行う顧客情報の紐付けの重要性を理解しているマーケターが実際に多いのは、そのためです。
つまるところ、やはり様々なマーケティング施策がありますが、基本的な部分は変わらず、企業と顧客との距離感が大切となるのです。
10分でわかる!CDPの仕組みと特徴③【顧客を理解するためのユーザー視点】
「10分でわかる!CDPの仕組みと特徴」というテーマで3つ目に取り上げるのは「顧客を理解するためのユーザー視点」です。
ここまでの説明で企業にとってCDPとDMPがいかに有効であるかということは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
しかし肝心なのは、いくらCDPとDMPを理容したところで結局のところは、セグメントではなく、顧客個人を理解するといことになるのです。
つまり、マーケティングの基本とも言える「ユーザー視点」。このことを忘れてはいけないのです。
マーケティングを仕掛ける側としては、常に客観的な視点を持って顧客の立場に実際にたって考えることが基本となります。
この基本的なことは、一見簡単そうに思えることも、実際にトライしてみると、難しい一面があるのです。
顧客一人ひとりにしたって個々によって全く感覚は異なるわけです。
例えば、実際に一人の顧客をサンプルとして、Web履歴を抽出し分析しようとします。
しかし、ここで気をつけなければならないのは、一人の顧客のデータからポイント的に1項目のみ抽出しセグメントとすることとは違うということです。
個人の情報に対しても、様々な角度から考察したセグメントが必要であり、それにより効果的なマーケティングコミュニケーションを実施することが可能となります。
実際に一人の顧客を理解し、マーケティングコミュニケーションを実施するには、セグメントとクリエイティブの組み合わせが必要となります。
では、どれだけその組み合わせのパターンが存在するかとなれば、その数は非常に膨大な量となります。
そのために、マーケティングオートメーションツールの活用など、新たなテクノロジーの活用がどうしても必要となってくるわけです。
テクノロジーを利用することによると、様々な分析、調査が実行できますが、ある一定レベルに到達すれば、今度はプライバシーの問題も平行して大きくなっていきます。
そうなると、ユーザーと接するコミュニケーションがどこまでが適切なのか、そのボーダーラインが試されることとなります。
コミュニケーションとしての距離感も含め適切に接することも忘れてはいけないのです。