様々なビジネス用語がありますが、皆さんはどれだけの言葉を知っていますか?
増え続けるビジネス用語そのものがビジネストレンドとも感じます。そんな中、今回注目するのが「マーチャンダイジング」です。
というわけで今回は「簡単にわかる!マーチャンダイジング!」について詳しく説明致します。
簡単にわかる!マーチャンダイジング!①【マーチャンダイジングとは】
「簡単にわかる!マーチャンダイジング!」というテーマで1つ目にふれるのは「マーチャンダイジングとは」です。
まずはマーチャンダイジングが何かを知らねばなりません。
冒頭でもふれましたが皆さんは「マーチャンダイジング」という言葉をご存知ですか?
マーチャンダイジング。略して「MD」と言いますが、雰囲気的には専門性が高く、難しそうなイメージがあるのではないでしょうか。
普段から聞き慣れない言葉というものは、どうしても抵抗感があるのものです。
自らビジネス=商売をやっている方なら「マーチャンダイジング」も聞いたことがあるかもしれませんが、とにかく難しいそうな言葉をわざわざ使わなくても、、、なんて拒絶してしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際に「マーチャンダイジング」という言葉を知っている方でも、実はその意味をよく理解しておらず、日頃から感覚だけで使っている方も多数いらっしゃることでしょう。
言葉とは、そういうものなんです。
「マーチャンダイジング」とは、いったい何か?について説明しますと「5W1H」です。
5W1Hとは、
- いつ(When)
- どこで(Where)
- だれが/誰に(Who)
- なにを(What)
- なぜ(Why)
- どのように(How)
の要素となります。
例えば、具体的に置き換えて見ると
10月(いつ)
書店で(どこで)
顧客に(誰に)に対し
人気コミック(何を)を
おすすめ品(なぜ)の名目で
対面で(どのように)販売した。
というようなことが「マーチャンダイジング」です。
マーチャンダイジングは、売り手が買い手に対し、むやみやたらに商品を売り出すだけではなく、顧客目線で顧客がどんな商品を望み、どういった顧客に、どのように売り出していくかを考えていくわけです。
つまり、売るための戦略が「マーチャンダイジング」というわけです。
簡単にわかる!マーチャンダイジング!②【マーチャンダイジングとマーケティングの違い】
「簡単にわかる!マーチャンダイジング!」というテーマで2つ目にふれるのは「マーチャンダイジングとマーケティングの違い」です。
売るための戦略と言えば「マーケティング」と真っ先に頭に浮かぶのではないかと思いますが、マーケティングとマーチャンダイジングとの違いというのは、いったいどのようなものでしょうか。
マーケティングとマーチャンダイジングの棲み分けは何?って疑問に思うのは当然かと思います。
似て非なるものというこの2つですが、マーチャンダイジングとマーケティングには重なるところも実際に多いのです。
その理由は、マーチャンダイジングはマーケティングに含まれ、マーケティングの一部であるからです。
具体的にマーチャンダイジングとは、何に特化しているのか?と言えば、「顧客にどんな商品をどんな方法で、いくらで提供していくか」ということになります。
マーチャンダイジングの代表例としてわかりやすいのがテレビショッピングです。
テレビショッピングは、売りたいのは、テレビの視聴者です。
まず、ここで顧客のターゲットが明確になっています。売る商品というのも事前にセレクトした商品であり、価格は通常よりも安く、お得感を感じさせるようにします。
通信販売というプロモーションと販売戦略を兼ね備えた販売戦略は、正にマーチャンダイジングそのものと言えるでしょう。
また特にマーチャンダイジングというと、身近に感じるのがスーパーなどの小売業です。
小売業は、日々、売る価格を変動させます。スーパーには、必ず毎日の仕入れが必要ですが、仕入れ状況に合わせて在庫も変わりますので、状況によって価格を変えることで、顧客を惹きつけます。
また季節などにより、時期に合わせて販売形態を変えていきます。
マーチャンダイジングもマーケティングと同様、顧客第一であることには、変わりはなく、顧客がどうすれば物を欲しがるかを考えていくことになります。
簡単にわかる!マーチャンダイジング!③【マーチャンダイジングの5要素】
「簡単にわかる!マーチャンダイジング!」というテーマで3つ目にふれるのは「マーチャンダイジングの5要素」です。
マーチャンダイジングの本質そのものをしっかりと理解する上で欠かせないのが5つの要素です。
次の要素となります。
- 適正な商品
- 適正な場所
- 適正な時期
- 適正な数量
- 適正な価格
これら5つの「適正」は、それぞれがそれぞれ、バランスを保持することによって成立します。
では、この5つの要素それぞれについて説明していきます。
1. 適正な商品
まず、最も重要なのが「商品」です。ここが決まらなければはじまりません。
商品は、顧客ニーズにあったものが適正でなければなりません。
今、顧客が欲しいと思える商品を顧客目線で考え、商品を仕入れます。
顧客が欲しがる商品とは、トレンドに左右されることが多く、売れる商品を準備する必要があります。
2. 適正な場所
「場所」というのは、「商売」をする上では、非常に重要な要素となります。
小売業においては、場所は、どこに店鋪を出店するかによって売上に大きく左右されます。
例えば、そこに住む人、街に集う人に対してマッチしている必要があります。
わかりやすく言えば、東京は、様々なタイプがあり、個性豊かな街が非常に多い都会です。
渋谷なら若者向け、銀座なら大人向けや高級志向というのが一般的なところではないでしょうか。
また、商品の関連性も考慮する必要があります。
スーパーであれば、お肉売り場の近くには、「焼き肉のタレ」というように関連性の高い商品を陳列しておきます。
またスーパーやコンビニのレジ前に、飴、ガム、お菓子などを置き、ついで買いを促すことも、その1つです。
商品の陳列やお店の場所は、カテゴリとしてとらえることが大切となります。
3. 適正な時期
日本には四季があり、季節によってニーズは変わり、売るもの(売れるもの)も変わります。
夏になれば、アイスや冷やし中華、冬になれば、焼き芋、おでん、肉まんなどが売れることは当たり前のことです。
小売業においては、当然のことであり、常に日常に寄り添っています。
クリスマス、お正月、節分、ひな祭り、こどもの日、など時期に合わせて売り場のレイアウトを変え、フューチャーする商品を変え、売り方、見せ方を変えていきます。
近年では、そうした季節感を飛びこえ、年中いつでも対応できるものもコンビニなどでも増えてきました。
コンビニのお弁当コーナーでは、1年中冷やし系の麺類があったり、おでんも冬場だけでなく夏にも準備しているお店もあります。
4. 適正な数量
小売業にとって仕入れは非常に大切なものとなります。
仕入れの量も適正である必要があります。例え、仕入れ値が安いからという理由だけで仕入れてしまうと、顧客ニーズと合わず在庫を抱えてしまうケースもあります。
かと言って、店鋪で販売する場合、品薄状態では顧客の目を惹くことは出来ません。
適正な量で適切なタイミングで売ることが大切なのです。
5. 適正な価格
最後に「適正」要素として重要なのが「価格」です。
消費者はいつでも、できるだけ良い品を、できるだけ安く購入したいと思っています。
適正な価格とは、顧客にとって適正な価格です。
できるだけ、価格が安ければよいというわけでもないのです。
あまりにも安すぎると、逆に商品への信頼度というものに対し懸念してしまう場合があります。
安さだけにこだわり過ぎず、顧客がニーズと付加価値を感じ、それに合致するのが適正な価格と言えるでしょう。
マーチャンダイジングとは、これらの5つの要素がバランスよく整うことによって最適な売り場として成り立つというわけです。