日進月歩でテクノロジーの進化は進んでいます。そんなテクノロジーの恩恵を受け私達の生活にも変化を与えています。
日常生活や社会の変化は、価値観の変化にも影響力を持ちます。そんな変化の激しい時代において企業が進めるのが「オートメーション」化。
今回は、そんなこれからの企業戦略について解説していきます。
これからの時代の企業の抱える問題と対策
現代社会は、「情報社会」。ありとらゆる情報が流れ、技術は日々進歩していきます。
便利な世の中となった日本社会ですが、様々な社会問題を抱えていることも紛れもない事実です。
現代の日本社会の顕著な問題点として、日本社会のゆがみとも言える人口減少問題です。
少子高齢化が顕著となり、今後、多くの人口減となります。これまでに例を見ないほどの人口減少率となり、予測はできても実際は、どのようになるのか、その時代を迎えてみなければ誰にもわからないのではないでしょうか。
人口減少は、すなわち労働人口の減少でもあります。労働人口が減少することによって生産性は確実に落ちることは明確です。
生産性が落ちれば、日本経済全体へ与える影響は相当なものとなるでしょう。現在の世界の経済やマーケティングは、グローバル化の波が進み、自国以外の経済状態が悪化すれば、他国にも、その影響があり、結果的には世界規模での経済動向へとつながります。
そうなれば、世界同時不況ともなりかねません。
そんな厳しい状況の中、企業の経営戦略として進められているのが、業務のオートメーション化です。
業務を自動化することによって、様々なメリットが生まれる要素を秘めています。現在、既にオートメーション化の波は強まっており、既に大きな成果をあげている企業も存在しています。
オートメーション化できる業務とは
2000年をIT元年の幕開けとされてから、およそ20年が経過し、IT技術の進化は日常生活やビジネスにおいても大きな変化を与えています。
特にビジネスシーンにおいての効率化を考慮した場合、オートメーション化としてマッチするのが事務作業となります。
どんな企業においても事務作業というのは、必ず存在する仕事です。そして事務作業の、ほとんどが単純作業のルーチンワークなのです。
これまで人が「仕事」として行っていた事務作業をロボットに行わせるというのが、企業の業務におけるオートメーション化なのです。
業務としての実例として「事務作業」のオートメーション化は、効果は高いものがあり企業にとっての経営戦略としては、これまでの仕事のやり方そのものを抜本的に変える革命的なものとなりえるでしょう。
企業における「オートメーション化」には、主に2パターンが存在します。
1つ目は、「プロセス」のオートメーション化です。
これは顧客(消費者)と企業とのコネクトやコンタクトの自動化です。
わかりやすい例で言えば、「ネットショッピング」があります。
皆さん、よく利用される機会が多いと思われるネットショッピングは、大変便利なサービスです。
いつでも、どこでもどんな時でも欲しいものが手に入るネットショップは、商品を購入した顧客とのやりとりは、既にオートメーション化されています。
スマートフォンから1クリックで購入後、メールに購入確認メールまたは、企業からのお礼メールが購入直後に送信されてきます。
このやりとりが既にオートメーション化されています。実際にこのやりとりを実店舗に置き換えれば、その効果は明確ですね。
2つ目は、「経営面」の自動化です。企業にとっての重要な仕事となります。
経営面の自動化とは、いったいどういうことでしょうか?経営戦略や営業戦略、方針は「人」が決定することになりますので、オートメーション化はできません。
正確に言えば、経営面を判断する様々な材料を作る為の自動化のことを言います。
これは、様々な要素のデータを入力し、集計することによって得られる経営判断データや帳簿や決算書類などのオートメーション化、マーケティング情報など様々な情報を取得することができます。
確かに経営判断を行う為の材料作りを人手で行っている場合がありますが、オートメーション化した場合の人的効果やコストカット、データの信憑性など様々なところでメリットがあります。
オートメーション化は、全ての業務に向いているわけではない
様々なメリットをもたらすオートメーション化ですが、全ての業務にマッチするわけではありません。
単純な事務処理などのルーチンワークは、オートメーション化の最たる例ですが、人間相手のレスポンス業務となると機械には、できません。
例えば、電話オペレーターの業務がそうです。人との直接やりとりする業務は、変えられません。人間の主観性や感情に左右される業務は応用できないということになります。その他、医療関係や介護事業などもアンマッチです。