ビジネス論を語る上で「戦略」は、欠かせません。
様々な戦略がある中、皆さんは「ブルーオーシャン戦略」という言葉を聞いたことがありますか?
というわけで今回は「戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!」について詳しく説明致します。
戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!①【ブルーオーシャン戦略とは】
「戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!」というテーマで1つ目に取り上げるのは「ブルーオーシャン戦略とは」です。
現代ビジネスにおいて必要不可欠と言われる様々な戦略。
戦略なくして企業の発展はありません。継続的に企業が安定的な経営を行なうためには戦略ありきな時代と言えます。
特に近年において、日本企業でもマーケティングを重視する企業が増加しています。
マーケティングこそ戦略そのものであり、戦略なくしてマーケティングはありえません。
現代ビジネスにおける戦略には、様々な手段と施策がありますが、その中の1つとして「ブルーオーシャン戦略」というものがあります。
皆さんは、この「ブルーオーシャン戦略」という言葉を、ご存じでしょうか?
戦略という名にしては、非常に爽やかなイメージをもたらす言葉のニュアンスがありますが、ビジネス上の戦略としては、いったいどのようなものとなるのでしょうか。
ブルーオーシャン戦略とは、「激しい競争は市場を奪い合い、血が流れるレッドオーシャンにしかならない」という書籍に基づく考え方です。
この考えに基づけば、企業というのは常に新たな市場を創造していくことが必要であると説いています。
新たな市場空間を創出は、既存の業界全体を大きく変え、一企業のみならず業界全体を大きく変えていくことの基準となりうるのです。
業界を改革する方法そのものを考えていく必要があると認識しているのです。
現在では、既に様々な産業が成熟しており、各業界は成立しています。
情報化社会の現代においては、他社との差別化という意味では非常に厳しいものがあることから、市場の中での競争は激化していますが、企業間同士の真っ向勝負ばかりに目をとられていては、ただ時間を消費するだけになってしまいます。
ですからできるなら無駄な消費を回避し、イノベーションに集中することが企業としての本来取り組むべき姿勢と言えるのです。
そのような厳しい競争原理の中でブルーオーシャン戦略というのは、企業が「ブルーオーシャン」を見つけ開拓することによって新たな市場を生み出すことです。
これにより、市場そのものが活性化するというわけです。
ここで言うブルーオーシャンとは、「競合のいない成長市場」のことを言います。
そのような市場を簡単に見つけることができるのか?とも言えるのですが、新たな市場を開拓することによって、飽和された市場を避けることにより、企業は新たなステップへと向かうことが可能となるのです。
乱開発された飽和した市場をブルーオーシャンに対し「レッドオーシャン」と言います。
このレッドオーシャンは、ライバル企業との関係性を明確にし他社を蹴落とし抜きん出ようとします。
企業は他社に損失を与えてでも高い市場シェアを獲得しようとするのです。
これは、ある意味企業間において真っ向勝負と言わざるをえません。
レッドオーシャンに対しブルーオーシャン市場での企業は成功の確率が高くなる傾向があります。
ということは、つまりリスクも少なくなるというわけです。
戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!②【ブルーオーシャン戦略のポイント】
「戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!」というテーマで2つ目に取り上げるのは「ブルーオーシャン戦略のポイント」です。
ブルーオーシャン戦略は、あらゆる業界に適応できることもメリットの1つと言え、業界に限定されることはありません。
ハイテク産業からフィンテック、小売業まで様々な業種、業界にも対応できるのです。
またブルーオーシャン戦略は、既存の産業やコスト構造という競争原理にスポットを当てたものではありません。
一般的なマーケティング戦略とは異なるものととらえておくべきでしょう。
ブルーオーシャン戦略のポイントとなるのは以下の3つとなります。
- データに基づく戦略構築
- 競合は重要視しない
- 差別化と低価格の両立
では、それぞれについて説明していきます。
1. データに基づく戦略構築
ビジネスモデルやマーケティング戦略というのは、そもそも理論に基づき構築されるものです。
理論というのは、頭では理解しているものの、いざ現実の市場で実行しようとするなら、理論通りには、いかないケースが多々あるものです。
また、いくら入念に予測していたとしても、世の中、読み通りにはいかないことばかりなのです。
ビジネスにおいても人生においても、思い通りに物事が進むようなら、楽なことはないのですが、、、。
ブルーオーシャン戦略というのは、研究成果の結果と言えます。
研究材料としては、成功要素のみではなく、いくつもの失敗例も対象としています。
戦略というのは、決して机上の空論通りでは、上手くいかないということを理解しておかねばなりません。
実際のマーケットというのは、想像以上に難しく、読み取れないパターンがいくつもあるからです。
戦略を考えることは、簡単ではありませんが、ブルーオーシャン戦略は、成果を上げている実践的なアプローチと言える戦略なのです。
2. 競合は重要視しない
ブルーオーシャン戦略のアプローチとしては、どのようなことを意識すればよいのでしょうか?
ブルーオーシャン戦略は、他社にはない独自の戦略、技術、クオリティ、価値観というものを求めるわけですから、目標とするのは業界でトップになることだと思われがちです。
しかし、そうではありません。
競合他社を出し抜くということではないのです。
逆に他社は意識しません。もちろん市場調査という意味では、業界の動向や他社の分析というのは含まれないわけではありませんが、分析内容としての優先度は決して高くはありません。
分析する際に意識することは、業界の境界線を引き直すことです。
既存の業界においてのポジショニングを気にすることよりも、新たな領域でビジネスを展開することが大切となります。
3. 差別化と低価格の両立
ブルーオーシャン戦略においても、消費者を意識することは当然必要となりますが、消費者において意識すべきなのは、はたして、「価値」でしょうか?それとも「価格」でしょうか?
もちろん、考える必要もなく、このどちらも大切だと言えますが、実際に意識すべきなのは、消費者が今、何を求めているか?ということです。
つまり消費者が求めているものを重視することが大切になるのです。
そして、その見極めをすることが大切になるのです。
価値をどのようにして提供するかを考えれば、自ずと答えは出てくるのではないでしょうか。
差別化と低価格という、2つを対応できることにより価値の追求となるのではないでしょうか。
ブルーオーシャン戦略においては、このことを「バリュー・イノベーション」と言います。
戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!③【ブルーオーシャン戦略の進め方】
「戰わずして勝つ!ブルーオーシャン戦略とは!」というテーマで3つ目に取り上げるのは「ブルーオーシャン戦略の進め方」です。
ブルーオーシャン戦略というのは、今いる業界での自社のポジショニングをどうするかということに囚われず、新たな創造により、自らが新たな市場を作り出すというビジネス理論です。
つまり、他社を意識するわけではなく、競争というのをそもそも除外するのです。
このような割り切った考えを最初から持つことにより、無駄なことは最初から、取り除かれますので戦略的には非常に効率的なのです。
競争ではなく創造をするわけですから、戦略としてはマーケティング戦略とは全く異なるわけです。
このことは、近い将来ではなく未来を勝ち抜くための戦略として、とらえることが大切となります。
ブルーオーシャン戦略は、市場の供給が需要を上回る時に戦略なのです。
既存の競争要因のフレームに収まるということは、ある意味、忍耐強さが必要となります。
枠の中での価値の最大化を考えるより、そこから脱却できるほうがより良いのではないでしょうか、