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アメリカ発の会員制大型倉庫の巨大スーパー「コストコ」。日本でも店舗拡大中の「コストコ」。前回に引き続き、人々を魅了してやまない「コストコ」の魅力と経営戦略を徹底追求していきます。

コストコマジック①「非日常」を提供するのが「コストコ流」


人々を惹きつける「コストコ」の魅力について具体的ポイントを後編ではお届けしましょう。会費年間4,400円を支払ってまで人々を惹きつける「コストコ」。

会員になったからには利用しなければ「損」という損得勘定も、当然ありますが、それでも自然と「コストコ」へ足ほ向かせてしまうだけの「コストコ」にしかない魅力がそこにあるからです。

「コストコ」は大型スーパーですが、ただ物を売るというわけではありません。買い物そのものを楽しむという付加価値をもつけているのです。

コストコが提供しているサービスは明らかに日本のスーパーとは違います。「コストコ」の登場以前には、日本にはコストコのようなスーパーは存在しませんでした。

「コストコ」と言えば巨大な倉庫スタイルという広い空間。これほど大きなスペースを確保したスーパーは日本ではありません。
狭い日本において、これだけ広いスペースでの店舗スタイルは、日本向きとは言えないのかもしれません。その日本向きではないことが、珍しさとなり人々に受けているのです。

「コストコ」は完全にアメリカスタイルの店舗です。「コストコ」に足を運ぶだけでアメリカに行ったような気分にさせられ、スーパーへ手掛けるというより、ある種テーマパークに出かけたような気分を味わうことができます。

確かにテーマパークへの入場券という意味としてとらえれば、年会費も安いものです。会員になれば会員の家族の他、お知り合いなどもコストコを利用できます。

会員は法人向けと一般個人向けのカードがあります。法人はビジネスメンバーとして年会費3,850円、一般は年会費4,400円となります。ちなみに法人向けのビジネスメンバーは、会社経営者だけでなく個人事業主などでもなることができます。フリーランスや個人事業主の方は、ビジネスメンバーになったほうがお得です。

「コストコ」が提供しているのは『非日常』なんです。その為、実際に店舗にいけば『非日常』の雰囲気に気分も高揚し、買い物をしていても、とても楽しい気分ほ単純に感じてしまうのです。

しかも商品の数もかなり豊富なので、一日中見ていても全く飽きることはありません。取り扱う商品は日本の普通のスーパーにはないものばかりなので、それだけで物珍しさで夢中になってしまう。

店内はとても広いスペースが確保されていますが、特に歩き疲れることもありません。そして「コストコ」の魅力といえば、「デモンストレーション」があります。食品についての「デモンストレーション(試食)」が多く、購入前にしっかりと味わうことができるのが特徴です。

特にお肉などは、ホットプレートで焼き立ての状態で試食ができ、その美味しさを体感できます。その為、お子さん連れでもお子さんが飽きることなく買い物を楽しむことができます。更に購入後、食品であれば口に合わなかったものなど、封を切ってあっても返品が可能なことも魅力です。

一般のスーパーであれば食品の返品については、ほとんど応じてくれませんが、コストコではそれが可能なのです。アフターフォローについても会費ほ払っているだけのことはありますね。

コストコマジック②「情報開示がほとんどない」


次のコストコマジックですが、「コストコ」は広告宣伝費をほとんどかけていません。つまり情報開示がほとんどないのです。「コストコ」の公式サイトを見ても、商品についての詳細情報などの掲載はありません。

もちろん全く開示されていないわけではありません。会員向けのメルマガや、来店時に配布されるクーポンなどからお買い得情報を知ることはできますが、それほど大々的にアピールされているわけではありません。

普通のスーパーであれば、本日のお買い得情報をチラシやサイトなどの詳細情報を積極的に発信していますが、「コストコ」には、それがありません。つまり、実際に店舗に足を運ばなければ、何があって何がお買い得なのかはわからないのです。

実際に店舗に顧客を呼び込むということもコストコマジックのひとつです。

コストコマジック③「徹底したマーケティング戦略」


「コストコ」がここまで受け入れられている理由は、実はコストコの徹底したマーケティングによるものです。
「コストコ」の商品の特徴といえば、サイズが大きい商品です。つまりまとめ買いに向いている商品となります。このビッグサイズが商品のコストダウンに繋がっているのです。

更に「コストコ」は出店地域にもこだわっています。「コストコ」の出店条件は敷地面積 7,000坪以上、建築面積 約4,200坪、半径10km=人口50万人以上で車でのアクセスが良い場所という条件が提示されており、「コストコ」のコンセプトを明確に提示しているのも経営戦略として大きなポイントとなります。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はコストコマジックについて前編、後編の二回にわけて解説しました。これまでにない経営スタイルで成功を収めている「コストコ」。常識を覆す経営戦略が、まだまだ存在するかもしれませんね。


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