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飲食業界全体をおそった新型コロナこ影響は、計り知れないほどの影響を与えました。

時短営業や酒類提供禁止など非常に厳しい状況が続いています。そんな中、飲食店の存在感を放つのが「デカ盛り」です。

というわけで今回は「デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?」について詳しく説明致します。

デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?①【本当にデカ盛り店でやっていけるのか?】


「デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「本当にデカ盛り店でやっていけるのか?」です。

顧客(消費者)に対し、商品やサービスのインパクトを与えることは、マーケティングや集客においては、非常に大切なこととなります。

わかりやすいコンセプトやこの企業なら、このお店なら「ここ」という顧客の固定観念が植え付けられることは、他との差別化を生み出すことになり、顧客に対してもアピールしやすいのです。

あらゆるビジネスが存在する中で他者との差別化が非常に難しいのが現状であり、オンリーワンの存在には、なかなかなりきれないのが現実です。

様々な業界がある中で飲食業界というのも実に様々なお店が存在しています。

大手全国チェーン店から、個人で店舗を構えるお店など、営業形態は実に様々、全国には無数の飲食店が存在しています。

特に近年は新型コロナウイルスの影響もあり、非常に厳しい立場に立たされている飲食業界全体ですが、各店舗は生き残りをかけて、あの手この手で、なんとか顧客を呼び寄せようと必死なのです。

そのような状況もあり、お店として顧客にアピールする方法として、そのお店独自の「売り」を考えるわけですが、その1つとしてあるのが「デカ盛り」です。

グルメ番組やネットニュースでも時折、話題になるほどのデカ盛り店があり、大きな反響を呼ぶこともあります。

「デカ盛り」とは、超大盛りのメニューを提供する飲食店となりますが、ただの大盛りという見た目のインパクトだけではなく、お値段的にもそのボリュームに見合わないような安さが話題となるのです。

消費者の立場からすれば、非常にコスパの高いのが「デカ盛り」なのです。

「激安」と言われるデカ盛り店がフューチャーされることが多くありますが、この「デカ盛り」、実質的な売上で見るとどうなのでしょうか?

ちゃんと利益は出ているのでしょうか?コスパの良さは確かにありますが、あまりの盛り良さに本当に儲けがあるのか?心配になってしまいます。

実質、「デカ盛り」で有名なお店のほとんどが、実は赤字となっているところがあります。

しかし、インパクトという面では、それなりに効果はあり、集客に繋がっていることは、間違いないようなのです。

「デカ盛り」とは、1つのアイデアとして、そして店の個性を出すためのコンセプトとしては、非常に大きな軸となるというわけです。

「デカ盛り」という見た目のインパクトがまずあり、顧客の目を引くことは間違いありませんが、一部では「やりすぎ感」を感じてしまう方も、もちろんいらっしゃいます。

もちろん、ネットやテレビなどで、単純に「見る」分には楽しめるのですが、メディアでデカ盛り店を見たとしても、皆が皆足を運ぶわけではありません。

そこは、顧客もお店を選ぶことになるのです。

デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?②【インパクトとコスパ】


「デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「インパクトとコスパ」です。

飲食店にとってインパクト大の「激安」であり、かつ「デカ盛り」であれば、そのインパクトの変わりに利益が出ないのであれば、経営的に見れば、それは決して「健全」な経営とは言えないわけです。

実際のところ「デカ盛り」は、飲食業界にとって、はたして本当に良いものなのか?疑問になります。

「コスパ」という意味で考えれば、消費者にとっては、当然嬉しいことになるわけで、デカ盛りは、コスパの象徴と言ってもよいでしょう。

そのコスパの良さは「デカ盛り」だからという前置きがあるようなところも当然あります。

値段に対してボリュームが異常に多いということは、飲食業界にとってのいわば、「デフレ」を意味するところになるのです。

こうなると「デカ盛り」の定義というのは、大きく捉え方が変わります。

集客やお店の「売り」という面での一定の効果は、あったとしても「飲食店」としての本当の価値としては、はたして本当にあるのでしょうか?

飲食店は顧客に対して「食事」を提供するわけですが、その食事の価値を低下させるという懸念もどこかにあるのではないかと考えさせられます、

一般的な飲食店のイメージとして、安い、早い、美味い、そしてボリュームがあるというイメージが定着してしまうことにより、最終的には飲食業界全体が苦しいところに追い込まれるようになってしまうのではないでしょうか。

ビジネスというのは、顧客のニーズを満たすという目的があるとしても、その上では、適正な値段を保持し、利益がでなければ続けていくこともまた難しくなってくるのです。

特に近年、新型コロナウイルス感染拡大という地球規模での予測できない事態は、飲食業界を含めたあらゆる業種、業界に影響を及ぼしました。

ビジネスのみならず、日常生活においても様々な変化の必要性に迫られることとなりました。

様々なサービスがオンライン化へと舵を切る中、「食事」という行為そのものは、オンラインではどうしようもなく、全てが対応できるわけではありません。

それでも顧客に「食」を提供するという飲食業界は、顧客へのサービス提供の手段としてウーバーイーツなどのオンラインサービスを活用していくことになるのです。

日本においての社会構造のゆがみと言える少子高齢化による影響で、人口推移は減少していきますが、そのような時代背景の中で外食市場というのは、利用率が増加傾向にあります。

ニーズが高まる外食産業がデフレから抜け出せないという現象は、将来性を考えても、本当に良い状況と言えるのでしょうか?

このままの状態が飲食業界全体に続けば、いつかは、体力もなくなってしまうのではないでしょうか?

「デカ盛り」というのは、そういう意味からすれば、そんな飲食業界の今を現す「象徴」と呼べるのかもしれません。

デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?③【食文化と利益】


「デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「食文化と利益」です。

だからと言って決して「デカ盛り」が悪いのか?と言えば、そういうわけでもありません。

「デカ盛り」を売りにしているお店が、なぜやれているのか?それには、それなりの理由があるのです。

まず、お店を続けていくには、利益がなければ、どんなお店でも存続していくことはできません。

飲食店だって慈善事業ではありませんので、利益は当然必要なわけです。

盛りが良いのに、価格は安い、それでいて継続していくための利益を出していくには、食材のクオリティを下げるしかありません。

となると、やはりコストのかかる国産食材というのは、使いにくくなるわけです。

食材選びというところで考えてみると、クオリティと安全面というところで見れば、どうしても国産の方が消費者にとっては安心なのですが、安心な分だけ価格も高いのです。

となるとやはり、利益を出すために、仕入れを抑えるしかないわけです。

仕入れを抑えることにより、確かに利益を導き出すことが可能となるのです。

輸入ものの安価な食材を使うことにより、利益を出し、結果として消費者に対し「コスパの良さ」を提供できることにはなります。

しかし、国産食材が使われなくなることにより、次に影響を受けるのは、日本の生産者となります。

使われなければ、売れなければ、生産者側が今度は苦しくなるというわけです。

こうなると「食文化」として考えた時に、日本全体の食文化としての全体が衰退してしまうことになりかねません。

売上、利益を増やさ、顧客ニーズに応えるということは、確かに必要なことですが、「食」という人間にとって欠かすことのできない行為をいかに作っていけるかという過程もまた大切になるのではないでしょうか。

飲食業界全体に活気をもたらすことは、もちろん必要であり大切ですが、食産業としての活路を見出すことと、食文化をいかに保つかを両方とも考えていく必要があるのです。

「激安、デカ盛り」というの1つの切り口であり、戦略であり、集客であるということを認識しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「デカ盛り店は、本当にインパクトを与えるのか?」というテーマで詳しく解説致しました。

「デカ盛り」という1つのわかりやすい商品コンセプトは、顧客に対しての大きなアピールとなります。

話題作りという意味でのキーワードとして「ギガ」や「メガ」などが多用されるようになり、デカ盛り自体が1つの文化にさえ消化されようとしています。

食を提供することで、顧客のニーズに応える飲食業界全体の今後がデカ盛りから見えてくる一面もあるのです。


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