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既存のスタイルにない営業スタイルを取ることにより、他社との差別化を図ることにより収益を上げるという経営戦略に成功しているのが、ビジネスホテルの「ドーミーイン」です。

今、勢いにのる「ドーミーイン」の経営戦略について今回は迫っていきます。

ビジネスホテルの新たな形「ドーミーイン」の経営戦略①【ドーミーインとは?】


世の中にある様々なサービスや商品の中で、一年間を通して需要が高いとされるのが「ビジネスホテル」です。

供給客室数も多く、予約もとりやすいことから急な出張や遠征にも便利で頼りになる存在です。

近年、ビジネスホテル業は活況と言える状況で、宿泊施設の増加も目覚ましいものがあります。

フルサービスを提供するのが基本となるシティホテルに対して、ビジネスホテルは宿泊に特化しているサービス提供をすることから、収益性も非常に高いビジネスモデルと言えます。

そのような特徴もあり、チェーン展開しやすいことも特徴です。

チェーン展開しているビジネスホテル業者では、客室や建物などを自社のフォーマットにあてはめ量産化していく効率的経営戦略を行うことができます。

ビジネスホテルと言えば、やはり利用率が高いのが「ビジネスマン」です。

出張の機会があれば、出張先の宿をどこにするか?と選ばなければなりません。

多忙なビジネスマンは、いったいどんな基準で宿泊先を決めるのでしょうか?

もちろん出張ならば、仕事がメインなので、宿泊先にそれほどとらわれることもないかもしれませんが、出張は遠方への移動もあり、知らない土地での仕事となれば気も使うもの。

出来れば出張先の宿泊先ぐらいゆっくり過ごしたいものです。

そんな出張での宿泊先として人気なのが「ドーミーイン」です。

「ドーミーイン」が人気となる理由は、様々な点があります。

近年、リピーターも増加しつつあるビジネスホテルである「ドーミーイン」の最大の魅力としては「大浴場」があることです。

ビジネスホテルなのに、ゆっくりくつろげる「大浴場」の存在は、他社との差別化を図る上でもかなりのインパクトがあり、これまでの既存のいわゆる「ビジネスホテル」の概念を覆したものです。

この「ドーミーイン」を運営している企業は、「共立メンテナンス」です。

宿泊特化型ホテル(つまりビジネスホテル)の「ドーミーイン」を手がけている企業です。

「共立メンテナンス」は、ドーミーインの他、共立リゾートとして全国に28棟の温泉を愉しめる湯宿、リゾートホテルも手がけており、温泉大浴場を「売り」とした宿泊施設が特徴です。

ビジネスホテルの新たな形「ドーミーイン」の経営戦略②【ドーミーインのブランド化戦略】


そんな「共立メンテナンス」が手掛ける「ドーミーイン」とは、同社のビジネスホテルブランドなのです。

「ドーミーイン」ブランドは、次の5つのブランドが存在し、それぞれ異なるコンセプトに基づいて運営されています。

【1. ドーミーイン】

ドーミーインのベーシックブランド
我が家のような寛ぎと快適性を提供しています。

【2. ドーミーインPREMIUM】

ドーミーインのハイエンドブランド

観光ニーズに対応できるようツインや和洋室などを充実させています。

【3. ドーミーインEXPRESS】

日帰り入浴、デイユースなどにも対応したブランド

【4. 御宿 野乃(おんやど のの)】

和風テイストブランド

ビジネスホテルと旅館の融合をイメージした全館畳敷きのこだわりのブランドです。

【5. グローバルキャビン】

キャビンタイプホテルのブランド

カプセルホテルの合理性とドーミーインの快適性を両立させたコンセプト

以上のように「共立メンテナンス」が手掛ける5つのブランドは、それぞれ独自のコンセプトに基づいたビジネスホテルブランドを確立しています。

現代の顧客ニーズをよく汲み取り、それぞれのニーズにピンポイントでマッチするような宿泊施設を提供しているのです。

これは、時代のニーズにマッチしたマーケティング戦略を行っているというモデルケースの一つとして参考になる事例です。

「ビジネスホテル」というブレない基本コンセプトは持ちながら、それに付加価値をつけて顧客のニーズに応えているわけです。

ビジネスホテルの新たな形「ドーミーイン」の経営戦略③【新たなビジネスホテルのパイオニア】


今、注目度を集める「ドーミーイン」の人気とは、いったい何でしょうか?

「共立メンテナンス」が手掛ける「ドーミーイン」は、「ビジネスホテル」というスタンスにも関わらず、なんと世界ベストホテルランキング5位にも選出されているほど評価が高いのです。

「ドーミーイン」の人気の最大の特徴というのは、「温泉大浴場」です。

近年でこそ、ビジネスホテルの施設としては、大浴場や温泉施設を完備した施設も増加していますが、「ドーミーイン」が、ビジネスホテルとして温泉大浴場の施設を設けたのは、今から26年前となる1993年の初出店にまで遡ります。

つまり「ドーミーイン」こそが『ビジネスホテル×温泉大浴場』という、それまでの概念にとらわれないビジネスモデルを形成したパイオニア的存在でもあるのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は『ビジネスホテルの新たな形「ドーミーイン」の経営戦略【前編】』というテーマで詳しく解説致しました。

「ドーミーイン」の営業スタイルの登場は、ビジネスホテルの新たな可能性を生み出したのです。他社との差別化をはかる「ドーミーイン」の快進撃はまだまだ続きます。

さらに後編では、詳しく迫っていきます。


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