世の中の基準となっているのが価値観です。価値観には様々なものがあり、その時々で価値は変わっていきます。
ビジネスの世界において重要な要素となるのが「価格設定」です。商品やサービスの価格設定により売上に影響を与えます。
というわけで今回は「マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!」について詳しく説明致します。
マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!①【価格の要素を知る】
「マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!」最初に取り上げるのは「価格の要素を知る」についてです。
世の中には、「物価」というものがあり、価格は常に変動しています。様々な商品やサービスの価格設定というのは、物の価値や時代のニーズ、経済状況など外的要因によって左右されることがあります。
例えばわかりやすいところで言えば、野菜の価格変動があります。悪天候が続き収穫量が減れば、価値は高まり物価は上がります。
逆に豊作となり供給量が増えれば価値は下がります。このように価格には適正価格というものがあります。
そして、価値や価格というのは人間が決めるわけです。価格設定は何も売り手だけが意識すれば良いというわけでもありません。
買い手にしたって商品価格の基準はあるのです。もちろんお金持ちと貧乏の人では、金銭感覚というのは違いますが、ある程度の物価に対しての判断基準やロジックというものがあります。
企業にとって価格設定というのは、大きな影響力があり、企業としては「売れる価格」。消費者としては「買いたい価格」となるのがベストなのです。
そんな重要な価格設定ですが、敵説な価格設定をするには、要素を知ることが大切です。
価格設定の要素となるのは、次のものがあります。
- ターゲットは?
- コストは?
- 相場は?
マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!②【価格設定と顧客価値】
「マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!」2番目に取り上げるのは「価格設定と顧客価値」についてです。
前述の価格設定の3つの要素のそれぞれについて、ここで詳しく説明致します。
1つ目の要素は、「ターゲットは誰か?」ということになります。
例えば日用品ならば一般消費者。データベースやクラウドシステムであれば企業ということになります、
さらに一般消費者となれば不特定多数の様々な人が対象となりますが、その中から性別、年齢、職業などの要素からグルーピングしターゲットを明確にする必要があります、
それらのターゲットに対しての適正価格を導き出す必要があるのです。
2つ目の要素となるのが「コスト」です。商品やサービスを生み出す為には、必ずコストがかかるわけですが、商品価格よりコストが上回ってしまえば、赤字となってしまいます。
ここは、考えて当然の要素なので、収支の線引きというものをしっかり行う必要があります。
3つ目は「相場」です。今、市場に出ている競合商品の価格を知る必要があります。
競合商品の価格の確認というのは、一般的な相場というのも、もちろん意識する必要があります。高からず安からず、その商品やサービスの価値にあった適正価格の設定が必要となります。
これは、自社の商品を他社に合わせるという意味ではありません。あくまで自社の商品価値を相対的に判断する為なのです。
例えば、同じ商品でも他社と比べて明らかにクオリティが勝っていれば、高めに設定してもよいでしょうし、その逆なら安めに設定します。
以上の3つの要素を踏まえて適正な価格設定を行います。
マーケティングプライシング=価格設定は企業にとっての重要な意思決定となります。
価格設定は勘に頼っただけの根拠のない設定では利益は出せません。しっかりとしたリサーチと分析、判断力が必要となるのです。
つまり顧客に対してどれだけ価値を与えられるかを正しく計算する必要があるのです。
マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!③【プライシング戦略】
「マーケティングプライシング。価格設定をどう決めるか!」3番目に取り上げるのは「プライシング戦略」についてです。
価格設定の基本としての設定レンジ(設定範囲)は、コストがミニマム、顧客価値がマキシマムとなります。
さらに企業が有効なプライシング戦略として、消費者心理を利用することが有効となります。
わかりやすいところで言えば、実店舗におけるタイムセールがあります。時間限定や期間限定などの割引セールは、消費者に対してお得感を演出させ、効果的です。
その他、「薄利多売」という価格戦略もその1つです。消費者としては、特に今、必要でなくても「安いから」という単純な理由で消費者心理を刺激します。
またお試し価格など新規顧客を獲得する為の、プライシング戦略もあります。
無形のサービス業については、無料サービスなどこちらもトライアル価格で消費者の興味を惹き付ける方法もあります。