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私達の生活にとってなくてはならないのが「住まい」。

誰しもが必ず「家」という自分の身の置所があるわけです。

様々な住まいがあり、そこに人がいますが、持ち家か賃貸かでマーケティングという観点から考えてみましょう。

というわけで今回は「暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?」について詳しく説明致します。

暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?①【持ち家と賃貸の比率】


「暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「持ち家と賃貸の比率」です。

あなたにとって今の家に対して満足していますか?

家というのは、人生の拠り所である一生の内に家で過ごす時間というのは、どれだけあるのでしょうか。

家は寝るだけに帰るという忙しい人にとっても、睡眠時間は人生のおよそ3分の1ということを考えれば、家で過ごす時間は、相当な時間になるわけです。

だからこそ、家にはこだわりを持ちたいものですし、できる限り居心地の良い家で暮らしたいものです。

土地、建物という不動産については、売買という取引を行う商品としての価格帯は、あらゆる物の中でも効果なものであり、家ともなれば、「夢のマイホーム」、「一生に一度の宝物」と言われるほど本当に効果なものだったりします。

高額な取引であることを考慮しても、市場やマーケティング的な観点で捉えれば非常に興味深い一面があることもわかります。

そんな「住まい」ですが、住宅状況や市場を見る中で、持ち家か賃貸か?どちらがお得かなどという疑問や課題というのは、以前から様々なところで議論されてきました。

その論点に白黒つけるのは、なかなか難しいこととされますが、持ち家にも賃貸にもそれぞれメリットがあり、デメリットもあります。

一概にどちらがどう優れており、お得なのか?と言い切ることは、できません。

もちろんそれを決めるのは、個人の主観であり、人によって価値観の違いによるものだと、とらえることもできます。

では、マーケティング観点から見た時の持ち家と賃貸がどうかということを様々なデータから判断していきたいと思います。

暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?②【なぜ比率が変わるのか?】


「暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「なぜ比率が変わるのか?」です。

では、まず実際に持ち家と賃貸どちらのほうの比率が高いのかを把握しましょう。

持ち家の比率ですが過去40年に対して、およそ60%前後ということで大きな変動はありません。

データで見ると次のようになっています。

1978年: 持ち家60.4%
2018年: 持ち家61.2%

上記のように割合的には、ほぼ変わっていないことがわかります。

次に年代別に見てみます。

持ち家率としては、若者の持ち家率が低下しています。

25~29歳の持ち家率としては、次のようなデータとなります。

1978年: 28.1%
2018年: 9.1%

次に家を購入するタイミングには、大きな変化がありました。

1978年では20代後半〜30代でしたが、近年では30代後半〜40代へと変化していきました。

大きく見ると、およそ10年後にズレた感じになりますが、これはこの40年の間にライフスタイルや時代による価値観の変化によるものが大きく関係してくることになります。

女性の社会進出が進み、働く女性が増加、近年では晩婚化、非婚化も進んでいます。

また晩婚化により影響により少子化にも歯止めがかからないわけです。

少子化に影響を及ぼしているのが晩婚化ですが、子供をもたない夫婦だけの世帯の増加や40代以上の高齢出産の増加、単身世帯の増加というのも影響しているのです。

家を販売する不動産業からすれば、売り手の年齢層が大きく変化したことは、マーケティング的な戦略面においても強く意識する必要がある要素と言えます。

持ち家と賃貸の比率が変わる具体的な要因となるのは、次の3つとなります。

  1. ライフスタイルの変化
  2. 働き方の変化
  3. 賃貸サービスの変化

暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?③【あなたはどちらに向いている?】


「暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「あなたはどちらに向いている?」です。

では、持ち家と賃貸では、どちらが良いというのでしょうか?

そもそも「良い悪い」といった観点で計ることが正しいわけではありませんが、持ち家か、それとも賃貸かで迷っている方は、自分ならどちらが向いているかを考えてみてもよいかもしれません。

【持ち家に向いている人】

持ち家を購入したいならば、まず必要なのは、後にも先にも「お金」となるわけです。

夢のマイホームというように、お金がなければ家は手に入れることなどできません。

しかし、そもそも一般人にとっては「夢」と言われているようにキャッシュで家を買えるような人は、極一部のお金持ちとなっているのです。

ほとんどの方は、住宅ローンを組んで購入するわけですが、ローンを組むには「信用」が必要となります。

つまり、収入が安定していることが条件となるわけです。

住宅ローンを利用するには、安定した収入と信用性が必要となりますが、住宅ローンが通れば、もう安心というわけでもありません。

住宅ローンを利用するにしても、メリットもデメリットも、どちらも存在するのですから。

住宅ローンを完済することで、人生をかけての長い返済負担からやっと解放されますから、その後の生活は、やっとしやすくなるでしょう。

ですが、最長35年間という住宅ローンの返済というのは、思った以上に長いのです。

持ち家を購入する場合の前提となるのが安定した収入であることは、間違いありません。

ローンを組む際には、将来的な見込みをある程度考慮した上でしっかりと検討すべきなのではないでしょうか。

そして、心理的には、賃貸とは違い「購入」するという強い意識を持つ必要があります。

また、財産という意味でも不動産を所有する価値はあるでしょう。

支払い終われば、それからは自分のものとなるわけですから、財産として残ります。

家族に相続財産として残せるという意味でも、財産としての価値は持ち家ならではの強みであるとも言えます。

賃貸の場合は、あくまで借りているだけであって住み続ける場合には、家賃を継続的に払い続ける必要があります。

家賃を払い続けたとしても自らの財産になるということは、あり得ないのです。

持ち家、自分の土地となれば、幅広い用途により資産として活用できるというのが、賃貸とは、全く異なる魅力です。

また持ち家を所持していることで社会的な信用にも繋がるというわけです。

【賃貸に向いている人】

続いて賃貸に向いている人です。

仕事柄、転勤などが多く一定期間の間に移動する必要があり居住地が一定でない人は、やはり賃貸のほうが向いています。

一人暮らしの方の場合は、気分転換に引っ越しということもできますが、持ち家では、気分転換での引っ越しはできません。

これも個人の主観となりますが、様々な街で暮らしてみたいという方には、賃貸が向いています。

また将来的に田舎などに移住を計画している方など、年齢や時代に応じて変化を求める方は、やはり賃貸が最適となるでしょう。

また賃貸の場合は、収入減になったとしても、低い順家賃の物件に引っ越すことで、家賃という固定費を調整することも可能となります。

経費としての家賃の出費コントロールをしたいという方には、やはり賃貸が向いています。

賃貸住宅に住むということは、住み続けるだけ賃料がかかることを認識しなければなりません。

持ち家ならば、ローンを完済すれば支払い義務はなくなりますから、コスト的には、メリットがあります。

また賃貸の場合、引っ越し時の諸費用が何かとかかることをお忘れなく。

契約時の諸費用、引っ越し代、物件を探す手間などもかかることに注意しましょう。

持ち家の場合でも、諸費用というのは、かかります。固定資産税や修繕、リフォーム費用などがかかります。

その点、賃貸であれば修繕やリフォームは、貸主が負担するため借り主は全く意識する必要はありません。

また賃貸であれば、年齢による住環境を変えたいというニーズやライフスタイルの変化によって対応できるということがメリットです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「暮らしのマーケティング。あなたは持ち家派?それとも賃貸派?」というテーマで詳しく解説致しました。

持ち家であるか賃貸であるかということを考えてみれば、その時代の価値観というのが見えてきます。

実際に持ち家の比率というのは、40年間にわたっては、それほど大きく動いていることはありません。

全体的な割合としては、約60%ということです。これを高いと思うか低いと思うかは、人それぞれと言えますが、この割合が大きく水準的に変わっていないということからすれば、やはり家を購入するには、それなりに大変だということです。

その一方で違う角度から物事を見れば年代別というところでは、時代の変化と共にライフスタイルは大きく変化してきました。

変化の激しい時代において、人々の価値観が極端に変われば、持ち家か賃貸の比率も大きく変わるかもしれません。

その変化を察した時に、どこに要因があるのかをマーケティング的に考えてみることも大切になるのではないでしょうか。


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