営業職の皆さんにとって常日頃から悩まれるのが、顧客との接し方やスタンス、距離感、そして「言葉」です。
【前編】にひき続き今回の【後編】でも顧客の心をキャッチする魅惑のフレーズを具体例をあげて詳しくご紹介していきます。
目次
顧客の心を確実にキャッチするフレーズ 『内々の情報なんですが、、、』
「内々の情報なんですが、、、」
「内々の噂をキャッチしまして、、、」
というフレーズは、顧客の心をキャッチしやすい効果的なフレーズです。
ビジネスや取引は常に情報を求めています。取得した情報によって判断し損をすることもあれば、得をすることもあります。
これと似たようなことが、株式投資です。
内々の情報、つまり「インサイダー情報」を他人より早く入手できれば、他より先に行動に移すことができます。
例えば、利益の出そうな有益の情報で、今後価値が上がると踏めば先行投資し安いうちに株を購入します。
有益な情報が、一般に出回る頃には、株は上がってしまいます。
逆に業績不振などの悪材料の情報を早くキャッチできれば、損失を被る前に株を売却すれば被害は最小限に抑えられます。
このように「内々の情報」は、価値があるのです。この言葉は投資家や経営者さんが大好きなフレーズでもあるのです。
顧客は常に最新情報の情報を欲しがっています。インサイダー情報であれば内密情報なので、あまり広い範囲に知れ渡る情報ではありません。
そのような機密情報は、営業の立場からホイホイとばら撒くような情報ではなく、このフレーズを使うには、しっかりと顧客見極める必要があります。
インサイダー情報を教えることは、顧客のことを考え利益になるだろうと判断できた相手に限ります。
機密情報を漏らした事が発覚すれば、責任問題ともなるので、その当たりは気をつけたいところです。
この「内々の情報」は、欲しがる人が多いことも事実なので、上手く活用したいものです。
顧客の心を確実にキャッチするフレーズ 『できる限り伺わせていただけますでしょうか』
こちらのフレーズは、まだ信頼関係の構築が浅い見込み客に時折使うフレーズです。
営業としてできる限りの対応をさせて頂きたいことを伝え、できる限りのサポートをさせてもらいたいとの真意を伝えましょう。
一方で、このフレーズは時と場合によっては、露骨に毛嫌いされる可能性もありますので注意が必要です。
顧客の機嫌を損なわない程度に使いましょう。
顧客の心を確実にキャッチするフレーズ 『何をお探しなのか?お教え下さい』
営業は、見込み客に対して、自社の商品やサービスをアピールする為に必死に説明することもあります。
延々と長い時間をかけても顧客に理解してもらえない場合もあるでしょう。その際には理解してもらおうとは思わず、顧客が何を求めているかを上手く引き出しましょう。
営業の立場からすれば、自社の製品やサービスについての良し悪しや特徴も知っており、プロとしての目線や知識はあるのは、当たり前のこと、しかし顧客は素人であることもあります。
顧客の頭の中には、抽象的でも実現したいイメージは明確にあるものの、本当に必要としている物がわからない、もしくは表現できない場合もあります。
そのような場合は、本当に必要としているものは何なのか?何を探しているのかを教えて下さいとストレートに投げかけてみましょう。
もしも、見込み客が漠然としているようなら、一緒になって適した物をお探ししますよと声をかけましょう。
それに対して顧客が応じてくれれば、話し合いを続けましょう。
顧客の心を確実にキャッチするフレーズ 『もし知っていたら教えていただけますか?』
このフレーズは人間関係を構築中の場合の見込み客に対して、よりコミュニケーションを深める為に使います。
例えば顧客の趣味や興味のあることで、自分が無知で知らないことに対し、何気に「知っていますか?」「教えて下さい」と問いかけてみましょう。
コミュニケーションの入り口としては適しています。何故なら、ほとんどの人は自分が持っている知識を誰かに披露したいと思うからです。
教えて下さいと頼まれたら、意外と人は嬉しいものなんです。実は人に教えることで満足感と幸福感を得られることから、話しは弾むというわけです。
さらにこの話題を引っ張るには、次は関連した違う質問を用意していきます。
顧客とのコミュニケーションもとれるし、営業としても知識が増えるというメリットがあります。
そのような会話のキャッチボールをしていくうちに、自然と顔を合わせるうちに情報交換会のようになれれば、顧客との信頼関係は築けたと言えるでしょう。
きっかけとしての自然な営業トークのパターンは、いくつか準備しておいた方が上手くいきます。