世の中の全ての物に名前がつけられています。「名は体を表す」というように、名前というのは非常に重要です。商品やサービスについても全く同じことが言えます。
というわけで今回は『ヒット商品のキーとなるのが実は「ネーミング」』というテーマで詳しく解説していきます。
ネーミングこそヒットの要因
商品やサービスを開発後、実際に発売するまでには、せんでや売出し方法などの計画をたてるなど行うことは様々に及びます。
そして新商品として世の中に出す為には、商品やサービスへのネーミングが必要とされます。名無しの権兵衛では論外、商品は全く売れません。
そんな商品のネーミングは、非常に重要な仕事となります。企業においてのネーミング作業は、多くの人が意見を交換し何度かの会議が行われ、ようやく決定されるのではないでしょうか。
特に大企業の場合、生産数が多く、販売エリアも広い商品ともなれば、尚更、ネーミングには注力したいところでしょう。
「ネーミング」が重要なのは、その商品が、顧客と最初に向き合うのが「ネーミング」です。
どんな商品でも決まったネーミングが、大々的に記されるのです。パッケージなどに、どーんと書かれたラベル表示が顧客の目に入るというわけです。
瞬時に顧客の目に入るようなインパクトのあるネーミングが効果を発揮するのです。
商品やサービスのネーミングというのは、なんとなく安易に付けることもできますが、世の中にはありとあらゆる物で溢れています。
そんな数多い商品の中に埋もれることなく、しっかりと存在感をアピールするようなネーミングが必要なのです。
現在の販売戦略においてマーケティングは無視出来ません。しっかりとした市場調査をしていないようなネーミングでは、顧客は振り向いてはくれません。
ヒット商品が簡単に生まれるほど市場は、甘くはないのです。
商品やサービスがヒットするか否かは、ネーミングにかかっていると言っても過言ではありません。
ネーミングでボツとなるのは、実は感覚だけでつけられたものがほとんどなのです。
新商品のネーミングは、開発者自らがネーミングするのは、実はなかなか難しいことなんです。
というのも開発者は、当初からその商品に対して関わっている為、良いことも悪いことも全てわかっています。その為、どうしても主観的に見てしまいがちだからです。
主観が入るとどうしても個人の趣味趣向が反映されてしまい、本来の商品の良さをあらわしたネーミングが難しくなるからです。
その為、新商品のネーミングなどは、客観的に商品を判断できる人が適しています。
ネーミングにおいての過ちとしては、次のようなものがあります。
- かっこよさばかりを強調したがる
- 無意味に英語表記にしたがる
- キラキラネーミング
- 他社のパクリのようなもの
このように安易な考えによるネーミングは、失敗する傾向が高いです。
1つの商品には1つしかネーミングできませんので、何度も検討しましょう。
商品が売れるか売れないか、将来的にヒットするかどうは、世の中に出してみなければわかりません。
そしてネーミングだけの力によって、売れるか売れないかということでもありませんが、営業戦略的に商品を位置づける要素としてネーミングは、非常に大きな役割を担っていることは確かです。
ネーミングの役割とは
次により深くネーミングの役割について考えてみましょう。
まず商品のネーミングを元に顧客は商品を探す行為を必ず行うでしょう。
これは販売場所が実店舗であろうと、ネット上であろうと同じです。
実店舗の場合なら、商品名を店員に伝え在庫の有無を確認します。ネットなら商品名で検索します。
そんな時に、商品名が売る覚えでは探すのも難しいですよね。
つまり、商品名は、顧客にとって何かひっかかるようなキーワードとしての役割も、はたさなければなりません。
顧客の立場にたってネーミングを考えるのが重要と言えます。
数多くの商品の中から、目当ての物を探す時に見つけにくいのでは意味がありません。
その為、商品と関連性があるようなキーワードと結びつけ、なおかつインパクトのあるネーミングとすることを考えます。
うる覚えで商品を探している時には、大概人は手掛かりで、なんとか探そうと試みます。そんな時に、ちょっとしたヒントでふと思いだせるようなネーミングが最適です。
ネーミングの考え方
ネーミングの重要要素としては、ここまでの説明で、なんとなく理解していただけたのではないでしょうか。
では、具体的にどのようにネーミングすればよいのかを説明します。
まずは、商品やサービスの特徴をピックアップしてみましょう。そしてそれらの特徴を順位付けしてみましょう。
そうすることで、商品の最もアピールしたいポイントがわかります。それは、顧客に対して、最も伝えたい商品の魅力となります。
ネーミングの一番のポイントとなるのが「わかりやすさ」です。
「わかりやすく」顧客のことを第一に考えたネーミングは、客観的な見方が必要となります。
ネーミングに使う、キーワードは人の想像力を増幅させる効果があります。例えば「やわらかそう」「あたたかさそう」などの抽象的イメージと、商品の特徴を表すインパクトのあるキーワードを組み合わせると、より効果的です。