世界中のゲーマーを虜にする日本が誇るゲームメーカーである「任天堂」。
その任天堂が新型Switchを投入することを発表し話題になっています。
というわけで今回は「任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略」について詳しく説明致します。
任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略①【Nintendo Switchの新型機】
「任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「Nintendo Switchの新型機」です。
昨今の時代背景もありつつニーズが高まるゲーム業界。世界的な規模となったパンデミック時代の渦中において、巣もぐり重要が高まる中で、好調なのが、皆さんご存知「任天堂」ですね。
世界に誇るゲームメーカーとして君臨する任天堂の強さは、正に現代人の娯楽以上の役割があるように見受けられます。
そんな任天堂ですが、近年の代名詞的と言えば、やはり「Nintendo Switch」です。
世界的にも爆発的売上を誇るゲーム機器ですが、そんな「Nintendo Switch」が新型機を投入するということが正式に発表されました。
今だにコロナが収束の目処がたっていない状況下においても、テクノロジーは進化し新たなプロダクトは生まれ続けるわけです。
噂レベルとしては、これまで様々なメディアが報じていた新型のSwitchが発売されることが正式に発表されました。
つい数ヶ月前までは、新型Switch発売の噂に対して「否定」もしくは、「断言」していた任天堂が正式に発表したのが「有機ELモデル」のSwitchでした。
発売は、10月8日ということです。
特徴となるのが7インチの大画面の有機ELモデルとなります。
つまり、全くの新しい新機種投入というわけではなく、あくまで基本フォーマットは「Switch」であるわけですが、そのSwitchのハイグレードバージョンということになるのです。
販売価格は、3万7980円(税込)ということで、従来モデルのハイグレード版ということもあり、価格も上回りました。
現行モデルが3万2978円(税込))ということですから、価格設定も随分強気な姿勢としているようにも思われます。
やはり上位モデルということだけあって、ハードそのものスペックを上げたことによる性能評価に対しての自信のあらわなのかもしれません。
現行モデルに比べ画面の縁がスリムになり、ディスプレイサイズも7インチと大きな有機ELディスプレイを搭載しています。
ちなみに現行モデルのディスプレイサイズは、Switchで6.2インチ、Switch Liteで5.5インチということですから、サイズアップ感は非常に大きな魅力であり、特徴でもあります。
Switchという1つのブランドに対して、携帯性に特化し、あえてコンパクトにまとめたSwitch Liteとは、今度は方向としては、反対のハードというところになるのでしょうか。
これまでにも任天堂は、使い勝手やニーズによる違いを考慮し、ディスプレイサイズを変えたハード機器をDSでも販売してきました。
また付属ドックには、USB端子、HDMI端子、有線LAN端子も搭載しています。
その他グレードアップした点は現行モデルのメモリが32GBに対し、倍の64GBとなりました。
スペック的には、細かい点でグレードアップしたSwitchですが、噂に上がっていた上位モデルがいよいよ現実に登場していたというわけです。
このタイミングでのNintendo Switchの新型機を投入したのは、はたして計画的だったのでしょうか。
もちろん開発の裏側を知れば、それなりの開発期間があったのですから、計画的なプロジェクトととしてしっかり開発が行われていたことは間違いありません。
任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略②【巣ごもり需要とのマッチング】
「任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「巣ごもり需要とのマッチング」です。
Switchが登場してから、早いものて既に5年が経過しています。
今ではすっかりSwitchも浸透してきましたが、この5年の歳月というのは、ゲームサイクルとしては、どのように受け止められるのでしょうか。
一般的なゲームサイクルとしては、5,6年と言われています。
このタイミングでのハイグレード版を投入したことは、任天堂がサイクルを早い段階から非常に強く意識していたことになるのではないでしょうか。
しかし、考えてみれば、サイクルのタイミングで全くの新型ゲーム機ではなく、現行モデルという完成されたフォーマットを引き継いだことは、ロングサイクルを意識してのことでへないでしょうか。
Switchの前機種であるWiiとすっかり世代交代した現在ですが、この時のインパクトというのは、それほどないわけです。
ライフサイクルを意識した理由としては、Switchの勢い自体がまだまだ止まることはないからなのです。
Nintendo Switchの勢いをさらに高めたのは、時代背景による影響もかなり大きいのです。
特に2020年から今も尚、続いている新型コロナウイルスは、私達の生活において、非常に大きな変化をもたらしました。
自粛期間などもあり、外より自宅で過ごすことが増加し、様々なサービスが一気にオンライン化へと向かったのです。
その影響もあり、「巣ごもり需要」というのが、Switchに対しても追い風となったのです。
当然、Nintendo Switchのハード機器だけではなく、ソフト面でもヒット作が生み出されたことも非常に大きく影響しています。
大人気ソフトとなった「あつまれ どうぶつの森」のヒットにより、2021年3月期(20年4月~21年3月)の販売台数は2883万台にまで達しました。
これは、前期比37.1%増という大型アップという結果となりました。
既に発売から4年以上経過した製品が、さらにも増して勢いをつけたということは非常に珍しいこととも言えます。
Switchの累計販売台数としては、およそ8100万台ということで、前機種「Wii」の累計1億163万台をいよいよ塗り替える射程圏内に入ってきたというところです。
業績予想を遥かに上回った結果となたわけですが、その要因としては、時代とのマッチングということももちろんありましたが、ロングサイクルというスタンスを築き、どれだけ長い期間の間に売れる商品を作るかが非常に重要になってきます。
任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略③【Nintendo Switchのライフサイクルの長期化】
「任天堂の強気戦略とライフサイクルを伸ばす戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「Nintendo Switchのライフサイクルの長期化」です。
勢いそのものがまだまだ止まる雰囲気のないSwitchは、ゲーム業界そのものの構造を大きく変えるきっかけとなったのではないでしょうか。
ゲーム機本体のみならず、ソフトもいかに長いサイクルで行うかによって違いを生み出すことです。
今回のハイグレード版のSwitchの投入は、ライフサイクルを長期化させる非常に重要な基礎固めとなったと捉えられるのではないでしょうか。
Switchそのものは、販売開始から継続的な販売台数を保持してきたわけですが、その要因の1つとなるのが、単にゲーム機としてのスペックや性能、そしてソフトウェアの面白さだけではありません。
任天堂が力を入れてきたのが、ダウンロード販売です、
パッケージ版であれば人気ソフトとなると、予約が殺到し、店頭などでは入手することが困難になるケースもあります。
しかし、ソフトのダウンロード販売であれば、在庫ギレというのはありません。
しかもネットワーク環境さえ整っていれば、いつでもどこでも欲しいソフトがすぐにでも入手できるわけです。
この環境そのものは、ゲーマーからすれば非常にメリットとして成り立つのです。
またダウンロード販売については、新作のみならず、過去のハード機器の人気タイトルだったソフトもラインナップされているわけですから、プレイヤーからしたら非常に魅力的に映るわけです。
ダウンロード販売数の実績としては3441億円となります。
こちらもすこぶる絶好調で、前期比68.5%増という驚異的な売上を誇っているのです。