デジタル社会の中で、今やシステム開発やアプリ開発業務は尽きることは、ありません。
情報社会が進めば進むほど、開発業務のニーズは高まるのです。
開発業務においてもまた、モデリングという概念は必要とされています。
というわけで今回は「オブジェクトモデリングとデータモデリング」について詳しく説明致します。
オブジェクトモデリングとデータモデリング①【システム構築におけるモデリング手法】
「オブジェクトモデリングとデータモデリング」というテーマで1つ目に取り上げるのは「システム構築におけるモデリング手法」です。
あらゆることがシステマティックに進む現代社会において、効率化と合理化をどこまでも推し進めています。
混沌としたデジタル社会を支えるのは、いくつものシステムであることは間違いありません。
企業においての1つのシステムを構築するためには、多額のコストと時間、労力がかかります。
なぜなら、システムというのは各企業によって異なるからです。
扱うデータも違うのも当然ですが、企業によってのルールや価値観が異なるからです。
マーケティングにおいても、当然ながら企業によってマーケティング施策は全く異なります。
マーケティング施策が企業によって異なるのは、企業によって業種、業界、扱う商品やサービスも全く異なるからです。
それと同じくシステムもやはり、各企業の条件にそった形で開発しなければ、効果は現れません。
システムを構築するためにはモデルが必要となります。
システム構築に必要なモデルは、分類すると主に2つにわけられます。
- システム化をする対象領域
- システムそのもの
上記の2つとなります。
実際にシステム構築は、モデリングなしでの開発は不可能と言われています。
では、ここで言う「モデリング」とは、いったい何をさすのでしょうか。
そして、モデリングかシステム構築において、どれほど重要な役割を担うのか理解しておく必要があります。
企業で利用するシステムとは、そもそもいったい何のシステムかわかりますか?
皆さんも会社で、きっと何かしらのシステムを使い仕事をしているはずでしょう。
企業で遣うシステムは「業務システム」と言いますが、この業務システムを作るにあたり、対象とする領域が業務領域なのです。
つまり、業務システムを作るには、必ず業務モデルが必要となるわけです。
オブジェクトモデリングとデータモデリング②【企業における業務とシステム構築】
「オブジェクトモデリングとデータモデリング」というテーマで2つ目に取り上げるのは「企業における業務とシステム構築」です。
企業においての業務というのは、実に様々あります。
企業規模が大きくなればなるほど、管理や規則も多くなり、より複雑になっていきます。
販売、管理、営業、人事、経理、総務、マーケティングなど実に様々な仕事があります。
それぞれの業務によって必要となる要素や項目などもまるで異なりますので、それぞれの業務に特化した仕組みを考える必要があります。
またシステム構築においては、開発段階からベンダーや社内システムチームに丸投げするのでなく、システム構築の開発初期段階から、業務に直接関わる現場の人材も積極的に参加すべきなのです。
なぜなら、その業務システムを使うのは、現場の人間だからです。
例として受注システムのケースであれば、受注業務とは、いったいどのような業務を行っているか業務フローを作り出す必要があります。
その業務をフローをどのようにシステム化し、どういった使い方をし、どのように業務に組み込んでいくのかを明確にする必要があります。
システムだけで、利便性を目指すのではなく、どのように日々の業務に組み込んでいくかが、非常に重要なポイントとなるのです。
システム業務との関係性を曖昧にせず明確にすることを念頭におかなければなりません。
そのような状況を見ればおわかりのようにシステム構築においての業務モデルは、業務分析の過程で利用されるものであります。
システム開発における初期段階である要件定義となります。
実際にシステムを構築した際に業務モデルとしっかり合致しているか確認する際にも基準となりうるのです。
業務モデルというと、抽象的でイメージしにくい印象もありますが、業務の流れを明確にまとめた業務フローであれば、わかりやすい印象があるのではないでしょうか。
業務フローも業務モデルの1つとして含まれます。
次にシステム自体についての構成要素も必要となります。
システムには、必ずデータが必要です。システムそのものは、データの受け入れ先でもありますので、データがなければ、何の役にも立ちません。
システムは、データを入れてこそ使えるのです。
では、そのシステムそのものをモデル化した際には、何が必要なのか?
それは実装した時のことを考えれば、わかります。
まず必要なのは、「データモデル」となります。
その他にシステム構成をモデル化した機能モデルなども必要となります。
それぞれのモデルは、視覚的にやかりやすいフォーマットとなるように事前に決めておく必要があります。
モデル化においての手順や設定というのも取り決めておく必要があります。
オブジェクトモデリングとデータモデリング③【業務モデリング手法とデータモデリング手法】
「オブジェクトモデリングとデータモデリング」というテーマで3つ目に取り上げるのは「業務モデリング手法とデータモデリング手法」です。
実際に企業においてのモデリングには、様々な種類まモデリングの手順があることは、理解していただけたのではないでしょうか。
ここからは、より具体的にそのモデリング手法についてふれていきます。
まず、業務モデリングの手法ですが、業務モデリングがそもそも普及しだした頃は、業務用統合パッケージが業務モデリングを普及させました。
業務モデリングつまり、ERPは、多くの企業でも採用されており、いくつもの業務における業務プロセスを分析することによってベースとなる業務モデルをモデル化し標準化していきます。
そのモデルに基づいた業務アプリケーションを開発していきました。
企業においてのERPを採用しているのが多いのは、その企業独自の業務プロセスが、標準とされるモデルとどれだけ剥離しているかを確認するためなのです。
つまり、標準とのギャップを理解しておくことにより、カスタマイズをどれだけ行えばよいかを明確にすることがらねきます。
ERPを導入することによって、より精度の高いシステム構築と効率的な業務ルーチンを策定することに近づけますが、ERPそのものを成功させるためにも、必要最低限のカスタマイズは必要となるのです。
パッケージを利用することによって、全くの新規でシステムを構築するよりも、コストも期間も抑えられはしますが、どの程度までカスタマイズするかを設計段階でしっかりと行われていなければ、使い勝手の悪いシステムになってしまう恐れもあります。
カスタマイズのボリューム的には、できるだけシンプルで最小限にし、処理を難しくさせないことがポイントとなります。
業務によっては、全てをシステムで賄うのではなく、いかにして業務フローに組み込んでいくのかが、実際の運用上は非常に大切になるのです。
そのためには、やはり企業の業務プロセスをしっかりと理解し、分析が重要となってきます。
パッケージ製品を導入したとしても、必ずそのパッケージが各企業の業務に完全にフィットするということはありえません。
ですから、標準モデルとのギャップを明確にすることは必要であり、ERPのカスタマイズに頼り切るのではなく、いかにして運用面でカバーできるか、業務全体を通して設計する必要があるのです。
企業独自の業務プロセスの最適化を図るには、ビジネスプロセスリエンジニアリング=BPRが登場し、これにより、業務効率の改善が進められるようになりました。
様々な業務の中にも付加価値を生まないプロセスは、存在するわけで、それらの業務プロセスの改善を行うことにより、目的を改善させることとなりました。
近年のシステム構築においての開発の実作業において用いられるのがオブジェクト指向プログラミング言語です。
オブジェクト指向は既に主流となっている手法であります。
データモデリングと同様に汎用性が高く、重要視されています。