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ここ数年のパンデミックという不測の状況は、様々な業界に対し大きな影響を及ぼしました。

中でも飲食店は大きな打撃を受けました。厳しい状況にも関わらず常連客が減少している大戸屋。

というわけで今回は「常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力」について詳しく説明致します。

常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力①【客離れの深刻さ】


「常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力」というテーマで1つ目に取り上げるのは「客離れの深刻さ」です。

「深刻」な事態というのは、ビジネスとしては、どういう状況であるか、これをまずは重く受け止める必要があります。

業績としての数値に及ぼす影響というのは、非常に強くなるわけです。特に移り変わりの激しい現代社会においては、顧客を意識したアプローチというのが必要となってきます。

業界によって異なる様々な状況ですが、中でも飲食業界というのは、実店舗にてリアルに顧客と接することになるのですから、顧客をダイレクトに意識するということが多業者よりも、特に気になってくることなのではないでしょうか。

飲食店にリアルに起こる客離れというのが、現実として起こり得るのです。

実店舗における「集客」というのは、非常に重要なこととなり、日頃から常に気にすべきところであります。

客足というのが常に気になることとなるわけですが、飲食店の場合、メニュー、提供する料理のクオリティ、接客、価格なと様々な観点から顧客に評価されるのです。

そんな中、定食チェーン「大戸屋」は、苦境に立たされる飲食業界においても、客離れが深刻な問題となっており、苦しんでいる状況だと言えるのです。

では、直接的な原因となるのは、いったい何だったのでしょうか?

客離れという現実となったのは、顧客が大戸屋に対して変化を感じたからと言えるのが直接原因となります。

その原因となるのが「ランチの廃止」でした。

この影響というのが非常に大きいのです。

近年特に、飲食店含め様々な業界にて原材料の値上げやコストアップによって値上げラッシュとなっています。

大戸屋についても、コスト高のために値上げを行い、それまで好評だった720円のランチを廃止したのです。

この影響が相当大きいのです。これにより顧客が減少するという負のループに陥っているのです。

大戸屋の運営会社である大戸屋ホールディングスは、4カ月連続となる6%超の大幅なマイナスを発表しました。

4カ月のマイナス幅という現実は厳しい、非常に深刻であることは、間違いなく異様な状態だと言っても過言ではありません。

ランチ廃止というのは、実質「値上げ」策ということで、コストの増加という理由は、あるものの、これは明らかに売り手の都合であり、買い手である顧客目線にたったものではありません。

この顧客視点ではない対応が顧客から厳しい評価を受けることになるのです。

飲食店というのは、非常に数多くのお店が存在するわけで、クオリティと価格を求めるのなら、何も大戸屋に全くこだわる必要はなく、バランスがとれたお店を顧客は、単純に選べばいいわけです。

常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力②【決定的な客離れの原因】


「常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力」というテーマで2つ目に取り上げるのは「決定的な客離れの原因」です。

「値上げ」の他の原因としては、「バイトテロ」があります。

これが、大戸屋の印象をマイナスに持っていく決定的な要因となったことは、間違いないのです。

深刻な客離れを加速させた要因は、タイミング的にも実質値上げのランチ廃止に相まって加速させるようになったのです。

バイトテロが表面化したタイミングが重なったのと同じになったのです。

このバイトテロとは、アルバイトが配膳用のトレーで裸の下半身を覆うという衝撃的な動画がネット上に拡散したのです。

これは、単にネット上に拡散したわけではなく、さらにこれを助長するように数多くのメディアが、こぞって取り上げ、マスコミによるマイナス要素拡大という非常に大きなダメージを受けることとなったのです。

一時期、世間に対し強烈なマイナスイメージというのが付いてしまい、イメージとしては、悪化する一方だったのです。

これにより、客足が遠のいてしまうという結果になってしまったのです。大戸屋としては、正にこの時、負のループに陥ってしまったという過去があるのです。

特にこのバイトテロについては、大戸屋としても明確に対応していくこととなりますが、350店の大半を休業することになったのです。

具体的な立て直し策としては、再発防止策として、従業員教育と店内清掃という対策を行いました。

しかし、それを行ったたしても、客足の戻りは鈍く、世間からの信頼回復とまでには、いかなかったのです。

なぜなら、バイトテロ対策として行った、従業員教育と店内清掃というのは、何も特別なことではなく、目新しい取り組みでも全くないからです。

このようなことは、飲食店やフランチャイズチェーン展開する業態では、当たり前のことであり、基本的なことができていなかったという企業体質そのものが問題となっているからです。

客数減という理由は、イメージ悪化というバイトテロが起因となるところがあるにせよ、休業要因という事情も関係しているのです。

いずれにしてもバイトテロが深刻な客離れを招いた大きな要因だということは疑いようのない事実となるのです。

それに和をかけて客離れを招いてしまったのが「値上げ」となるわけです。

顧客としては、悪いイメージが付いた上にさらに値上げしたとなれば、わざわざわ足を運びたいと思う人はいなくなるのは当然のことと言えるのではないでしょうか。

バイトテロの拡散した動画は、食べ物を提供するということについて見れば、最悪の印象を与えることとなり、まず衛生的に大丈夫なのか?と顧客の不安を増長させることは間違いありません。

常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力③【値上げではなく値下げをすべし】


「常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力」というテーマで3つ目に取り上げるのは「値上げではなく値下げをすべし」です。

にも、関わらずこのタイミングで「値上げ」などとは、提供する商品に対してのクオリティさえも、消費者からすれば非常に強い疑念を抱かざるをえない状況となっているのです。

では、実際に大戸屋がどれだけ値上げを行ったかと言うと、定食メニュー12品目を10~70円値上げしているのです。

値上げ幅が最も大きいのは「しまほっけの炭火焼き定食」で、70円の値上げとなりました。

970円1040円という値上げの印象は非常に大きく、1,000円以下で食べられるか、1,000円以上になってしまうかは、非常に大きな印象の違いとなるのです。

「大戸屋ランチ」720円というのは、コスパという意味では非常に顧客から満足感を感じさせるものとなり、クオリティ的にも非常に納得できる定食メニューだったわけです。

安価で人気がある定番商品として認知されていた「大戸屋ランチ」という看板メニューがなくなったというのが非常に大きいことは間違いありません。

それと、主要価格帯としては、かつては600円台だったのが、値上げによる価格帯の上昇というのも総じて大きな影響を与えたことになったのです。

「集客」という意味では、非常に大きな影響を与えることになったのです。

様々な理由から、現在の大戸屋に対する顧客の評価というのは、価格が「高すぎる」というイメージしかありません。

このような負のループに陥った大戸屋が、ループから抜け出すためには、どうすべきかを考えることが重要となります。

値上げの繰り返しにより、価格の高さが敬遠されていることが、客離れの最たる理由となるわけです。

そのために必要となるのが、やはり価格帯の引き下げなのです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「常連客が次々と減少!”大戸屋ランチ廃止”の影響力」というテーマで詳しく解説致しました。

苦境の飲食店は、様々な手段で顧客を繋ぎとめようとしています。

ただでさえ、難しい状況であるにも関わらず常連客が次々と減少していくという状況を目の当たりにするのは、非常に難しい状況であると言えるのです。

店舗を運営していくには、様々な戦略とコンセプトがあります。判断1つ、アプローチ1つでリアル店舗の場合、収益に大きく関わってきます。

「食」という産業は、どんな人間にとっても大きく関係してくることであり、食への欲求やニーズというのは、なくなることはありません。

何かを変えていくということは、時には必要ですが、変えてしまったことにより、良い方向に向かうこともあれば、風向きが一気に変わり、悪い方向に向かうということもありえるのです。

ただ1つ言えることは、ビジネスやマーケティングにおいて重要となるのは、売り手側の都合ではなく、あくまで視点は、買い手である顧客のために必要だということです。


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