サッカーはビジネスでありエンターテイメントであり、世界的にビジネスとして成り立っている巨大なマーケット市場と言えます。
そんな中、世界的に有名なブランドチームとしてパリ・サンジェルマンがあります。
というわけで今回は「世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略」について詳しく説明致します。
世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略①【パリ・サンジェルマンの世界戦略】
「世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略」というテーマで1つ目に取り上げるのは「パリ・サンジェルマンの世界戦略」です。
世の中がコロナ禍という状況となり、早や2年が経過しますが、私達は、それまで様々なシーンで活動に制限をかけられるなどの日常に対応してきました。
その中で様々な行動制限がある中で、イベント等も自粛や延期、中止なども行われましたが、最近では少しずつですが活動を元に戻すような雰囲気があります。
そんなふうに何かと大変な時代ですが、2022年と言えば世界的ビッグイベントであるワールドカップが開催されます。
4年に一度の世界的規模の大会となりますが、今回はカタールで開催されます。少しずつですが、サッカー熱も高まってきています。
そんな中、今夏、メッシ、ネイマール、ムバッペという世界的有名なサッカー選手を多数抱えるメガクラブが日本にやってきました。
そのチームとは、「バリ・サンジェルマン」です。
フランスのクラブチームであるパリ・サンジェルマンが「アジアツアー」として日本のJリーグのチームと対戦するのです。
今回のツアーは、アジア戦略の一貫という明確なビジネスアプローチとなります。
単なる親善試合というだけではなく、公開トレーニングや、各種イベントへの登場、選手インタビューな積極的なメディアへの露出なども戦略的に行われているのです。
今や世界ナンバーワンチームとも言えるスター集団となり、新銀河系チームとも言われています。
メンバーを見直してみても、ズラリと並ぶ各国を代表するエース格ばかりで、どのポジションにも豪華絢爛なメンバーが揃っています。
現代サッカーの中でも真のトップクラスである人材が揃っているのは、やはり豊富な資金力とチームとしてのマネージメント力、ブランド化、マーケティング戦略など全ての要素が噛み合っていなければ実現できません。
特に前線の攻撃陣は、世界最強と言えます。
世界の強豪国とされるチームのエースナンバー10番が3人も揃っているのです。
ブラジル代表のネイマール、フランス代表のムバッペ、アルゼンチン代表のメッシと名だたる選手ばかりが粒ぞろいとなっています。
この3人のFWは「MMNトリオ」とも言われている世界屈指のアタッカー陣なのです。
もちろん攻撃陣のみならず、中盤から最終ライン、ゴールキーパーに至るまで各国代表の選手が揃っているのです。
世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略②【パリ・サンジェルマンのブランド化戦略】
「世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略」というテーマで2つ目に取り上げるのは「パリ・サンジェルマンのブランド化戦略」です。
今や世界一のナンバーワンクラブとなったパリ・サンジェルマンですが、ここまでのブランド化に成功したきっかけは、2011年、カタール・スポーツ・インベストメント(QSI)に買収されたことにあります。
ここからチームは世界トップのチームとしての価値を高めていくことになります。
やはり、そこで大きな力となったのが資金力でした。
サッカーというのは、あくまでチームスポーツではありますが、プロサッカークラブとなるエンターテイメントという意味も非常に強いのです。
豊富な資金力というのは、ブランド化させるのには、非常に大きな要素となります。
資金を投入することによってわずかな期間でスピーディーにブランド化を実現させることができるからです。
パリ・サンジェルマン以外にも、やはりヨーロッパのサッカービジネスというのは、日本に比べて文化として、スポーツとしてエンターテイメントとして成立し、熟成しています。
日本のJリーグが創設されてから、また30年経過していないことを考慮すれば、既にヨーロッパでは、100年以上の歴史があり、その長い年月をかけて、各国のリーグ自体の価値を大きく向上させてきたのです。
アジア全域を含めた巨大なマーケットというのは、ヨーロッパ各国にとっては非常に魅力的なターゲットであるのです。
中でも日本というのは、重要なマーケットであるととらえています。
でなければ、わざわざ時間をかけて日本にまでやってきません。
日本やアジアに遠征する理由は、やはりチームとしてのブランド価値をさらに高めるためであり、ビジネス的な側面であることは間違いありません。
試合をやれば、チケット料として収益が上がりますし、ユニフォームやグッズなども売れることにより売上そのものが上がるのです。
特に日本においては、ブランドに非常に弱いこともあり、ユニフォームなどは、売れる傾向が高いのです。
つまりは、ヨーロッパから出稼ぎにやってくるというわけです。
現在、ヨーロッパの各国リーグは、新シーズンのスタート前ということで、来季にむけてチーム編成を行っている時期ですが、そんな時期での出稼ぎ営業を行っているのです。
特に今年に関しては、パリ・サンジェルマンのアジアツアーの一貫として日本での活動が注目されています。
コロナ禍ということもあり、プレシーズンマッチを行うチームというのは、それほど多くはありませんが、コロナ以前では、ヨーロッパのメジャーな何チームかは、来日し興行試合を行っていました。
今回のパリ・サンジェルマンの遠征では、日本のJ1リーグの3チームと3試合を行いました。
結果的に、今回の遠征でパリ・サンジェルマンが動かしたお金は、およそ14億円の経済効果を生み出したと言われています。
わずか一ヶ月にも満たない活動で、それだけのお金を動かしたのですから、やはりメガクラブのブランド価値というものは、非常に大きな影響力があるということになります。
世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略③【アジアをターゲットとする理由】
「世界的サッカーブランド!パリ・サンジェルマンのマーケティング戦略」というテーマで3つ目に取り上げるのは「アジアをターゲットとする理由」です。
特に近年において、なぜヨーロッパのチームが日本をはじめアジアでのマーケティング活動を重要視しているかわかりますか?
もちろん、実際に来日して活動することにより、チームとしてのブランド力を高めると共に、グッズ販売による売上確保という商業的な利益の追及という意味もあります。
しかし、それだけが理由ではありません。
大きな理由としては、アジアにおいてもリアルにヨーロッパを知ることができるという環境が整ったからと言えます。
今やヨーロッパのサッカーリーグの情報は、ネットを通じてリアルタイムで見れるようになります。
見たいチームの見たい試合がリアルで見れるようになったのです。
このことが非常に大きな影響を与えているのです。
つまり、今やスポーツエンターテイメントのマーケットというのは、全世界にあるのです。
そこで、自チームのブランド力をより高めていけば、世界的なブランドとして成立するわけです。
そういう意味では、既に100年以上の歴史がある地元ヨーロッパでは、既にマーケット市場が成立しており、しっかりとサッカー文化として根付いているのです。
となると、まだ未発達であるアジア市場により注目されるのは、当然のことと言えるでしょう。
現在では、多くの日本人選手が海外リーグに所属するケースが多くなっています。
これもまたアジアへのビジネス戦略の一貫としてとらえるのともできます。