日本は、少子高齢化という問題を抱える中で企業は、人材育成などに注視する傾向が近年増加傾向にあります。そんな中、人材育成の一貫としてeラーニングを導入する企業もあります。
今回は、そんなeラーニングの特徴、メリット、デメリットなどを解説していきます。
はじめてのeラーニング
企業に所属している方などは業務の一貫として社内研修や勉強会などが積極的に行われている企業も見受けられるようです。
社員それぞれのスキルアップや最新情報のインプットなど、様々な取り組みが行われています。
人材育成や人材教育として社内研修などは一般的な方法として知られていますが、最近ではeラーニングを積極的に導入する企業が増加しています。
eラーニングとは？
eラーニングとは、いったいなんでしょうか？
eラーニング=『electronic learning』です。つまり電子学習ということですね。パソコンやタブレットPC、スマートフォンなどのデバイス機器を使って学習します。
eラーニングは、ウェブを使ったオンラインの学習方法です。eラーニングは、様々な分野で利用されており企業だけではなく、学生にも利用されています。
更に幼児の年代から幼児教育プログラムが民間の教育業者のサービスもあり、幼い頃からeラーニングを活用しているお子さんもいらっしゃいます。そのように現在では広い範囲にわたりeラーニングが利用されています。
eラーニングは、オンラインでの学習が可能なことから、場所と時間を選ばず学習することができ、個々のライフスタイルにあった無理のない学習をすることができます。
資格取得の為の学習方法として利用されることも多いです。
企業などでは専門分野の学習や資格取得の他、企業向け研修、一般的なビジネスマナーを学習できたり、eラーニングが社内教育と位置づけられていることもあります。
eラーニングが企業で利用される理由
eラーニングが企業で利用される理由とその背景とは、なんでしょうか？
最大の目的は、社員のスキルアップです。そしてコスト削減をし、できるだけ効果的な社員教育をしたいという意図があります。
企業にとっての最大の資産となるのが「優秀な人材」です。その人材を自ら作ることにより、企業力を総合的に向上させるのが狙いです。
また働き方のニーズが多種多様となったことにも要因があります。
インターネット環境の整備とデバイス機器の進歩により現在では、仕事をするには時間と場所の制限を受けなくなりました。
その為、企業として提供するサービスもフレキシブルな対応が可能となり、自社にいなくても、客先や移動先での対応が可能となった為です。
そうなると個々により日常のスケジューリングも変わってきます。社員教育による研修の為に、1箇所に集まって研修を行うのは、手間も時間もかかるのです。
つまり社内研修では講師と受講者が同じ空間にいるということが前提となり、物理的制限をどうしても受けてしまうのです。
更に研修の為の資料作りや、講師役の準備など社内研修を行うだけでもそれなりの下準備は必要となります。
企業にとっては、人材育成は将来的には重要な取り組みの１つです。しかし、人材教育そのものが、売上に直結することはありません。そのようなことを考えても、総合的にコストダウンできるeラーニングは最適と言えるのでしょう。
また業務によっては、客先に常駐するようなスタイルも多くあります。これは、各企業においてアウトソーシング化が進んでいることにも原因があります。
このようにビジネスの形が多様化されたことが、eラーニングの活用にも繋がったのです。
eラーニングの内容
eラーニングの仕組みを具体的に説明していきます。eラーニングは、教材となるテキストなどのコンテンツと、学習管理システムから成り立っています。
これらの仕組みは、まさにIT技術の得意分野と言えるところでしょう。オンラインで学習できることから教材などを常に持ち歩く必要もありません。
eラーニングの教材となるコンテンツですが、文章などの解説文と画像による教育テキストとなります。いわば紙の教材の電子版です。本を読んで学習スタイルと同じになります。
更にeラーニングの特徴となるのが動画です。学習内容の解説動画や実際に講師が解説する授業や講習などの動画が利用できます。
動画の効果は非常に高く視覚的、聴覚的にダイレクトに理解することができる為、効果的です。
また各コンテンツは、学習しやすいように分割されており、一般的な目安として1コンテンツで5〜10分を1コマとした作りがなされています。
このように受講者にとって出来るだけ学習しやすいように考えられています。
次にこれらの教材コンテンツで学習した後は、ドリルやテストによって学習力をチェックします。繰り返し行うことにより、学習を確実なものとしていきます。
また学習状況の進捗度やテスト結果の保存なども行え、取り組み状況が一元管理できるということも非常に大きいのです。