皆さんは、今テレビドラマを見ていますか？連続ドラマとなれば、毎週次回が楽しみで、たまらなくなるほとハマればはまってしまうのが「テレビドラマ」の面白さです。
そんなテレビドラマのキャスティングにも時代のトレンドは反映されています。ということで今回は「トレンド重視のキャスティングが光る現代ドラマ」に着目してみます。
時代の鏡である「テレビドラマ」
時に一大ムーブメントを作り出す人気ヒットドラマが生み出されます。
皆さんもこれまで、ご覧になった印象的なテレビドラマが1つや２つはあるのではないでしょうか？
記憶をたどり過去を振り返り、懐かしむ時、あの頃、あの時代は、こうだったああだったなど、時代の色を知るのもテレビドラマがわかりやすかったりします。
ドラマそのもののストーリーや、出演キャスト、ファッション、髪型、流行、街並、ライフスタイルまで、その当時の最新をしっかりとリサーチしているのが、テレビドラマなんです。
過去の懐かしさのテレビドラマの映像を見ると、妙にサイズの大きいジャケットを着ていたり、女性の前髪がクルクルしていたりなど、今見るとおかしく感じるようなことも、その当時のトレンドであり、当時は一般の人もドラマと同じような格好を現実にしていたのです。
このようにテレビドラマを製作するにあたり、マーケティングのリサーチは必須の作業であり、その結果を映像作品として記録したものがテレビドラマでもあるんです。
まさに時代のマーケティングの集大成というところです。そんなテレビドラマにおいて、製作サイドとしては、良い作品を作ることと、印象に残るドラマを作ることを目標にしています。
テレビドラマは、見られてナンボということで、気になるのが視聴率です。視聴率至上主義とも囁かれることもありますが、やはり人々の関心を集め見てもらわなければ意味はありません。
これまでを振り返っても、印象に残る名作ドラマは、視聴率という点においてもしっかりと結果を残しています。話題となって世間の注目を集めたテレビドラマは、時に社会現象ともなるほどの影響力を与えるのです。
テレビはピークを超えたのか？
そんなテレビドラマもかつてのような輝きを放っている時代とは、現在は言えないようです。
どうやら「テレビドラマ」のピークは時代的には、現在は超えてしまったようです。その要因となるものは、いくつかありますが、最も明確な理由が時代の流れです。
最近では若年層を中心にテレビ離れが進んでいます。かつて、テレビは娯楽の中心でしたが、現在ではネット環境の整備やスマートフォンの普及により、娯楽としてのテレビの存在価値は薄れてきたのです。
若者は、テレビよりスマートフォンに明らかに目を向けています。与えるられるだけの一方通行のテレビに比べて、スマートフォンやパソコンを使ったオンラインサービスのほうが、できることは多いのです。
スマートフォンやパソコンでは、テレビの視聴はもちろん、数多くの動画配信サービスがあったりブログやSNSなどコミュニケーションツールとしても使えます。
更にゲームに買い物や、投資、決済端末としても使用できることから、非常にパーソナルな使い方ができます。そんなことから、確実にテレビは以前に比べての格は下がったのかもしれません。
実はテレビ業界も当然のことながら、そんな状況を理解しています。視聴率を気にする民法各局は、生き残りの為に視聴率のとれる今の時代にあった番組作りをしています。
その為には、テレビドラマの製作の準備のように、トレンドとマーケティングのリサーチが重要視されます。テレビ業界に限ったことではありませんが、マーケティングとは、届くべきターゲット（顧客、消費者）に対し、しっかり届けることが重要なのです。
現在のテレビのターゲットとなるのは、40代以上の中年となり、若年層向けの番組作りは行っていないのです。
テレビドラマのキャスティングでマーケティングがわかる
テレビ業界全体の番組作りは、若者向けより中年から高年層の、いわゆる大人向けの番組が実に多いのです。その最たるもテレビドラマなんです。
現在放送されているドラマのキャスティングをみれば、トレンドとマーケティングがわかります。
現在のドラマの主演キャストに注目すると、ある１つの共通点があることがわかります。それは、主役の年齢の高齢化です。現在のドラマの主役が、実は40代〜50代の中年ベテラン俳優が多いのです。
これは少子高齢化という現在の状況も関係しています。つまり視聴者として見込めるターゲットに合わせたキャスティングをしているというわけです。
その為、ストーリー的にもキラキラした恋愛物よりも、重厚で骨太な企業物語などが受け入れられる傾向も強いのです。
テレビドラマは、時代の写し鏡です。これからテレビは、誰をターゲットにしていき、どこに進むのでしょうか？