情報社会の現代において、現代人に欠かせないのは、インターネットとスマートフォンです。この2つによってタイムレスかつフレキシブルに活動することができるようになりました。
そんな時代に「テレビ」について考えてみたいと思います。
というわけで今回は「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」について詳しく説明致します。
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」①【テレビというメディアの価値観】
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」というテーマで1つ目に取り上げるのは「テレビというメディアの価値観」です。
現代人に関わらず人間は、いつも何かに依存しています。
皆さんは何に依存していますか?実は情報取得することも、自分自身の不安をできるだけなくそうとしていることが根底にある、その不安を打ち消すために情報に依存しているのです。
情報とは、ある意味、人に安心感と心理的な余裕を与えてくれます。
知っていることによって、人は準備することができるからです。
そして、これまで情報取得の方法として、私達に多くのことを提供してくれたのが「テレビ」です。
昨今、若者のテレビ離れが叫ばれていますが、これに対して皆さんはどう感じますか?確かに今では、情報取得の手段として、テレビに依存することは少なくなったような感じはします。
テレビの情報が決して古いというわけではなく、テレビでもニュース速報などがあり、最新の情報を取得することはできます。
確かにネット全盛の時代におけるテレビの価値というのは、時代も共に変化してきているのは、歪めません。
昭和の昔であれば、ブームはテレビが作り時代を牽引してきました。
というのもテレビの存在価値というのは、他にはない唯一無二の存在だったからです。
情報端末という意味では、スマートフォンには到底叶いません。
今や1人一台スマホの高まる所有率は、あらゆる情報を生み出し、細分化されてきました。
欲しい情報がくまなく、揃うことによって個人の求めるニーズを満たすことに限りなく近づいてきたのです。
またスマートフォンは、登場してきてから、ほとんどそのスタイルが完成されていたデバイス機器でした。
もちろんスマートフォン創世記より、ハード面、ソフト面共にバージョンアップしていますが、テレビの進化に比べれば非常にハイスピードな進化を遂げているのです。
テレビの創世記は白黒のアナログでしたし、街頭テレビがあったほど、爆発的な普及というわけにはいきませんでした。
テレビは一家に一台というのが一般的で、各家庭においてチャンネル争いなども起こったほどです。
またテレビがデジタル化となったのは、2000年を過ぎた頃で、テレビが登場してから、デジタル化まで何年も費やしたと思うとスマホの進化とは、全くスピードが違うわけです。
つまり、テレビの存在自体は、スマホとは違いフレキシブルな存在では全くなく、時間にも場所にもとらわれるものであるのです。
場所は自宅で基本的には視聴し、時間は番組の放映時間が決まっているので、見たい番組があれば視聴者がテレビに合わせる必要があるのです。
これは民放テレビではあれば、基本的には今でも変わりません。
スマートフォンならこれは、まずありえません。スマートフォンは、いつでもどこでも見たい時に情報を取得することができます。
さらに欲しい情報がなければ、自ら問いかけることもできます。
インターネットでは、双方向でのやりとりができることが特徴ですが、テレビは基本的に一方通行です。
このように見ると、やはりテレビは視聴者(顧客)に対してのイニシアティブをとっており、視聴者がテレビに合わせる必要があります。
マーケティング的にこの構図をみれば、買い手である顧客が売り手に合わせるという形になります。
この構図を見ると、テレビの存在価値は「ブランド化」ということになります。
ブランディングがしっかり確立していれば、経営的には安定しているように受け取れます。ブランド力は時代にも左右されない固定観念があり価値を見出しています。
しかし、ブランド力にすがるあまりに、時代とマッチしているかどうかは、別問題となります。
この問題に気が付かず放置していると、いつしかそのギャップが大きくなり、顧客との間に隔たりが生まれます。
そうなると、ブランド力は低下していくことになります。
正に今、テレビ業界は、そのような状況に陥っていると言えるのです。
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」②【何がテレビをつまらなくさせた】
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」というテーマで2つ目に取り上げるのは「何がテレビをつまらなくさせた」です。
実際に皆さんは、テレビを毎日のように見ていますか?
特に若者のテレビ離れが顕著となっており、若者にとってはテレビよりもスマートフォンやパソコンが生活必需品として認識されています。
確かに今では、特に見もしないのにダラダラとテレビをつけっぱなしにしている状況というのも昔に比べ少なくなりつつります。
では、テレビは本当につらなくなったのでしょうか?
確かにここ数年のテレビ番組を見ると昔ほどの勢いはなくなった感じも歪めません。
では、なぜそのようにテレビが面白くないと感じられるようになったのでしょうか?
その理由はいくつかあります。
- コストの問題
- モラルの問題
- 時代とのズレ
- 他メディアとの差別化
【コストの問題】
テレビ番組を制作するには、コストがかかります。そして、このコストは、スポンサーによって賄われています。
このコストそのものが昔に比べて少なくなっていることが1つの原因です。
なぜなら、スポンサー企業はテレビを宣伝広告としての選択肢と選ぶ必要性が減ったからです。
現代では、様々なマーケティング手段が存在するからです。
【モラルの問題】
法整備や時代感においてのモラルによって、テレビでは制限されることも多く、番組的につまらなくさせているということがあります。
【時代とのズレ】
時間と場所にとらわれるテレビの存在価値は、スピーディーに変わる現代の世の中とのズレを感じることがあります。
視聴者に合わせる改善策、見せ方が必要なのではないでしょうか。
【他メディアとの差別化】
これまでマスマーケティングの第一メディアとしてリードしてきたテレビですが、デジタルマーケティングが主流となった現代では、その影響力は、非常に偏りを見せているように捉えられます。
この先のテレビなりの、見せ方在り方を作り、他メディアとは違う価値観を見出す必要があるのではないでしょうか。
例えば民間の一局くらい、24時間いつでも生放送のテレビ局があってもいいのではないでしょうか。
そのくらいの大胆な変化が必要なのではないでしょうか。
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」③【そもそもテレビは全てがクリエイトだということ】
「テレビをつまらなくさせた理由は何?マーケティングツールとしてのテレビの価値観は?」というテーマで3つ目に取り上げるのは「そもそもテレビは全てがクリエイトだということ」です。
テレビというものは、全てを真実として伝えていると思いますか?
報道やニュース番組など、私達の生活の中に必要な情報というのが発信されているわけです。
しかし、基本的にテレビは全てがクリエイトされたものなのです。
つまり番組そのものは、作り込まれたものであり、オンエアされる全てがフィクションであることを視聴者は認識しておく必要があります。
番組作りにおいて、時折、生じる「ヤラセ問題」。
しかし、待ってください、根本からこの問題が起こるのは、非常におかしな話しなのです。
そもそもテレビの世界の全てが作り物なのですから、そもそも「ヤラセ問題」が起こるのは、当然のことなのです。
このあたりは、受け取る側の視聴者の捉え方1つであり、認識の見解の相違とも言えるのです。