今、時代は激動の時代となっています。
進むデジタル化と、世界的パンデミックにより、様々なスタンダードが変化しており、ビジネスやマーケティングにも大きな変化が見られています。
というわけで今回は「VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは」について詳しく説明致します。
VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは①【VUCA(ブーカ)とは?】
「VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは」というテーマで1つ目に取り上げるのは「VUCA(ブーカ)とは?」です。
様々なニーズと価値観が溢れる時代において、私達は日々の生活の中でいったい何を基準として生きているのでしょうか?
世の中を形成しているのは、一定の指標であり、常識という価値観です。
それらがあることにより、バランスはとられ、私達は個々の価値観を持ち、社会の中での自らの価値観を見出しているというわけです。
多様化されるニーズの中で、新たなビジネスをはじめるために、まだ見出していないニーズを必死で見つけ、商品やサービスという形として、消費者に価値観を与えているのです。
現代は激動の時代であります。
新型コロナウイルスというパンデミックにより、特にここ数年は非常に大きな影響を受けたことになります。
世の中の基準やスタンダードな価値観が改めて見直されるきっかけとなりました。
そんな将来に対しての見込みや予測というのは、非常につきにくくななりました。
例えある程度予測しプランを練り、ビジネスを進めたとしても、それがリセットされるような状況となり、リプランニングせざるをえない状況となるのです。
そんな時代のキーワードとして登場したのが、「VUCA(ブーカ)」です。
この「VUCA」という言葉を聞いたことがありますか?
「VUCA」とは「将来の予測が困難な状況」という意味を持つ造語となります。
まさに今の時代を表すそのものと言えます。
幸か不幸か新型コロナウイルス感染拡大は、IT技術の急速な進歩に加担したことは間違いなく、このタイミングで様々なことがデジタルシフトへ向かいました。
世の中がデジタル化、オンライン化へ加速しようなものなら、企業全体を取り巻く環境というのもまた、非常に大きく変化しているのです。
正に今は、変わらざるをえない状況に半強制的に向かわせているのです。
そのようなVUCA時代における企業の組織作りは、どのように行っていけばよいのか?がポイントになります。
ここで、「VUCA」について、話しを戻しましょう。
VUCAとは、社会やビジネスにおいて、不確実性が高い将来の予測不可能な状況であると言えます。
次の要素の頭文字をとった造語となります。
- Volatility(ボラティリティ:変動性)
- Uncertainty(アンサートゥンティ:不確実性)
- Complexity(コムプレクシティ:複雑性)
- Ambiguity(アムビギュイティ:曖昧性)
現代社会の状況を表す言葉とされていますが、そもそもは軍事用語でした。
これがビジネスでも使われるようになったのです。
VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは②【VUCAに対応する組織作り】
「VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは」というテーマで2つ目に取り上げるのは「VUCAに対応する組織作り」です。
VUCAの4つの要素は、変動性が高く、不確実で複雑、曖昧という掴みどころのない社会情勢を示しています。
振り返ってみると、VUCAという状況でなくとも、企業を企業を取り巻く環境というのは、ここ数十年で実は大きく変化しています。
2000年にIT革命、2020年に新型コロナウイルスという外部環境の変化がビジネスとして大きく変化させる要因になっています。
そのような状況の中、企業が将来を見据え生き残っていくためには、変化の激しい時代に対応できる柔軟性の高い組織作りが必要とされます。
このことは、企業が、いかにしてVUCA時代に順応できるか?ということがポイントになってきます。
VUCA時代において、企業ができることは、人材マネジメントの刷新、さらには、ステークホルダーへの積極的な情報発信というのを行い確実な事業体制の地盤固めというのが必要になります。
まず1つ目として、これまでの日本企業の古き良き意味の慣習や見直し方として、「雇用」そのものを見直していく必要性があるのです。
これまでの日本企業の雇用というのは、日本型人材管理という独自の雇用がスタンダードでした。
まずは、そこを根本的に見直し、マネジメントそのものから脱却していくことが第一優先なのです。
これまでの常識やスタンダードを捨て、新たな価値観において考え直すというのは、実は非常に難しいことなのです。
そのような状況においても旧体質を見直そうとはせず、保守的な企業もまだまだ多いのです。
「雇用」に対する変革もまた、組織・体制作りにおいても非常に重要な要素となります。
これまでの日本型雇用システムを踏襲している企業は、確実に今後の生き残りが難しくなってくると言えるのではないでしょうか。
組織作りという企業の根幹を支えることの見直しや改革ができない企業は、VUCA時代における危機感が欠如していると言っても過言ではありません。
組織というのは、そこに属する人材によって行われているのですから当然と言えます。
日本社会は、少子高齢化による影響から社会においては、非常に大きな影響を与えており、労働人口の減少というのかま現実的な問題として存在しています。
「新卒一括採用」、「終身雇用」という認識そのものが、ナンセンスであり、「安定的な雇用」だけで人材強化にとらわれる必要性は全くないのです。
むしろ、それより大切にすべきなのは、多様な価値観を重視すべきであり、適切な人材を適切なタイミングで活用していくほうが企業としては、メリットがあるのです。
VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは③【人材活用と人材育成】
「VUCAの時代に必要とされるマーケティングとは」というテーマで3つ目に取り上げるのは「人材活用と人材育成」です。
日本人の全労働力をどれだけ有効活用できるかがポイントとなっています。
確かに既に労働人口そのものは、下降傾向にありますが、ニーズの多様化により、人材そのものも多彩となっています。
限られた人材という資源をどれだけ適材適所で有効活用することができるかということがポイントとなっていくのです。
そういう意味では、これまでの自社の企業に属する人材全員が同じ方向を向いて一つの業務に対し、同じ方向で行う必要性はなく、新たな人材をスポット的に活用していくという割り切りが大切になります。
新たな人材をジョブやプロジェクトに投入することは、メンバーの固定化によるマンネリを防止すると共に、人材の活性化を生み出すというメリットもあります。
またテクノロジーの進化による新たなイノベーションを生み出す組織作りというのも、現代企業に求められることになっています。
常に新鮮な風を積極的に取り込む風通しのよい環境は、働く側にとってもメリットがあります。
VUCA時代というのは、これまでの常識が通用しないことを念頭におかなければなりません。
VUCA時代にいかにマッチしていくかというのが重要であって、これまでの慣例にとらわれては、いけません。
慣例にとらわれないということは、互いの多様性を認め合った上で成り立つわけです。
昨日の常識が今日の常識になるわけではないので、柔軟な思考を持つ必要があるのです。
そのような柔軟性を持ちながら、変わり続けるビジネス環境の変化を敏感にとらえるような人材が今、正に必要とされるのです。
企業は、ただ適材人材を求めるだけではなく、人材育成も必要とされます。
年齢に関係なく、「個」が重要視される時代において、自ら考え行動できる、そんな人材育成も急がれることになります。
育成した人材がリーダーシップをとり、積極的に活動していくことも大切と言えます。