企業における新規事業展開は成長戦略としては欠かせないものです。
既存のビジネスに依存せず、新規事業に取り組む必要性は将来を見据えた場合でも行うべきことです。
ということで今回も【前編】に引き続き「新規事業は、マーケティング戦略ありき!【後編】」というテーマでよの詳しく解説していきます。
新規事業は、マーケティング戦略ありき!④【マーケティング事業が成否の分岐点】
新規事業を含めた様々な企業の取り組みにおいては、実行結果の検証というのも非常に重要なこととなるのです。
取り組んだ内容の精査、分析、評価、検証をしっかりと行います。
結果に対しては、成功要因や失敗理由などを明確にし、次の新規事業に活かしていくことが企業にとっての財産となり、経験を繋げることとなります。
新規事業展開におけるマーケティング活動の評価、検証の有無によっても、成功している企業が半数近くにのぼることもわかっています。
このようにしっかりとプロセスを踏んだ、マーケティング活動と評価、検証までを行った場合、成功の確率か上がっているということになります。
企業においての新たな事業への取り組みというのは、生き残っていく為の術であり、成長する為の術でもあります。
企業経営を拡大することは、リスクもありますが、成功すれば企業経営を安定させることもでき、さらなる新規事業を行うことが出来ます。
一度、成功したら企業としては、その成功のプロセスそのものが大きな財産となりますので、次の新規事業展開にも培ったノウハウというのは、必ず活かされることになります。
つまり、成功は次の成功のサイクルを生み出すのです。新規事業というのは、以前の成功例と違うビジネスを行うわけですから、必ず成功する保証はありませんが、成功する為に行う基本フォーマットというものは、変わらないものです。
これまで説明してきたように、新規事業を成功させる為のマーケティング戦略を改めてまとめてみました。
- 自社の強みの把握
- 市場ニーズの把握
- PR活動(販促)の立案、計画、実行
- マーケティング活動実施後の評価と検証
これらのマーケティング活動を行うか否かによって新規事業展開の成否は確実に変わってきます。
これらのマーケティング活動は、成功へのループ法則となっています。
- 現状の市場ニーズをしっかりと調査する
- 分析し、自社の強みを活かしたニッチな分野を見つけだす。
- 顧客(消費者)の求める商品やサービスを開発する。
- 積極的なPR活動を行う。
- 結果を分析し次に活かす。実はこのような成功へのループプロセスは、ビジネスを成功させる上では基本のプロセスと言えます。
一見、当たり前のプロセスのようにも思われますが、これをしっかりと実行しているか否かによって明らかに結果は異なるわけです。
そして、意外とこれらの基本を怠っている場合が多く、失敗事例となってしまうことがあるのです。
新規事業は、マーケティング戦略ありき!⑤【基本的プロセスの重要性】
基本的プロセスがあることは、わかっていたとしても、それを無視し、違うアプローチで行っている企業が後を絶たないのです。
実は、この基本のプロセスというのは、成功者ほどその重要性を理解しているのです。
成功したからこそ得られるノウハウというのは、もちろんありますが、例え失敗したとしても軌道修正は可能なわけです。
失敗は成功の素。恐れていては、何も始まりませんし、新たな事をはじめることもできません。
失敗した場合には、どこでその失敗に気付くかが重要であるかなのです。
改善のタイミングの早さも非常に重要になります。つまり、気付くか気付かないかは、非常に重要になるのです。
企業においても人生においても全てのことで、取り戻せないのが「時間」です。
ビジネスにおいて、何の変化もない時間の経過は、それだけでマイナスとなってしまい売上へと影響します。
例えば、商品が売れずに時間が経ってしまえば、それだけ在庫を抱えることになります。
在庫を保管し管理するだけでも経費はかかるわけです。更に、時間が経てば経つほど商品価値が下がる場合もあります。
在庫を抱え、時間が過ぎていれば、その間に他社が自社より少し優れた類似品を発売した場合には、商品シェアは他社にもっていかれるでしょう。
上手くいっていないと感じた場合には、現状をしっかり分析し、理解し、何が悪いのかをしっかり見極めます。
そしてできるだけ迅速に修正点をまとめ実行に移すことが重要となります。
そんなことを繰り返し微調整をし、少しずつ改善していくことで、風向きは変わってくるものです。
つまり、新規事業においても、全てのビジネスにおいても一つ一つのプロセスが重要となってくるのです。
失敗に気が付くことの早いかどうかは、基本のプロセスを理解しているかどうかに関わってきます。
もし、今改善する必要がある状況であるならば、改善点を探るのと同じく、基本のプロセスを再度確認することも忘れずに行ってみましょう。
新規事業は、マーケティング戦略ありき!⑥【マーケティング戦略こそ成功への鍵】
新規事業を成功に導く為には、マーケティング戦略が必ず必要となります。
これは、統計データを確認してもハッキリとわかることです。
近年では、大企業、中小企業など企業規模を問わずマーケティングが重要視される傾向が強いです。
企業によっては、マーケティング専門の部門を設けている企業も増加しています。
そのような専門部門では様々なデータを有効活用する為のデータ分析専門のスタッフが在籍している場合もあるのです。
新規事業の成否は、既に準備段階の過程で成否の可否は、決まってしまうこともあります。
しっかりとした入念な下準備こそがビジネスを成功に導くコツと言えます。