現代人にとっての「炎上」と言えば燃え盛る炎や火事を連想する人は、さほど多くはないでしょう。
そう、「炎上」と言えばネットですね。ネットで見られる、あれやこれという炎上です。
そんな「炎上」がマーケティングにも関係しているのです。
というわけで今回は「炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る」について詳しく説明致します。
炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る①【炎上マーケティングとは】
「炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る」というテーマで1つ目に取り上げるのは「炎上マーケティングとは」です。
デジタル社会の現代に生きる私達は、日々情報の渦の中に巻き込まれて生活しています。
そして、ネット上で、頻繁に目をひくのか「炎上」です。
今日もどこかのSNSやブログや関連ニュースなどで、炎上が見られているののではないでしょうか。
ネット上の「炎上」は、一旦火がつけば、よく燃えます。
鎮火寸前から「大炎上」に発展するケースも多々見られますし、日常茶飯事となっています。
炎上関連のニュースを見ない日のほうが割合的に少ないのではないでしょうか。それほど、様々な情報が勢いよく日々燃え盛っているわけですよ。
企業にとっても、この炎上は他人事ではなく、いつ火の粉が自分の身にふりかかってくるかは、わからないのです。
ほとんどの企業が、炎上なんかにはならないことを願っています。下手な言動などは、致命的になりかねます。企業にとっては、イメージダウンになるなど、計り知れない影響力もあるからです。
普段皆さんが、何気なく見ているブログやSNSなどの投稿を目の当たりにした時、この投稿は炎上するなと思ったことはありませんか?
企業も炎上には敏感になっているのです。
「炎上」は、不特定多数の世間からの大バッシングの対象ともなりかねないため、それをきっかけに様々な誹謗中傷などを受ける場合もあります。
わかりやすい例で言えば、インフルエンサーのネット上での発言というのは、標的の的になってしまうこともあります。
特に何気ない一言が大問題に発展するケースもあり、芸能人やタレントなどは、活動に大きく影響を及ぼすケースが多々見られます。
インフルエンサーの与える影響というのは非常に大きく、インフルエンサーを利用している企業にとっても、被害を被る場合も多々あります。
企業や事業者にとっては、自社のみならず、取引先他、関連会社の場合も同様であり、非常に過敏になっているのです。
「炎上」というのは、非常に厄介なものであり、いいことなんて全くないというイメージがありますを
デメリットばかりかと思いきや実は、そうとばかりは言えません。
企業にもたらす「炎上」では、メリットを得られるケースもあるのです。
一般的に「炎上」のイメージとしては、どうしてもメリットよりデメリットのほうが大きい印象があるはずです。
しかし、「炎上」で得られるメリットというのも必ず存在しているわけで、デメリットばかりではなくメリットにも着目すべきなのです。
つまり「炎上マーケティング」とは、このメリットに注目したマーケティング手法となるのです。
では、具体的に炎上マーケティングとは、どのようなマーケティング施策であるかを説明いたしましょう。
炎上マーケティングとは、意図的な策略であり、炎上状態を作り出す手法です。
炎上商法、炎マ(えんま)とも呼ばれます。
批判という炎上状態を、意図的に作り出すことがマーケティングと言えるのか?と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもマーケティング的には、確かにメリットは存在するのです。
炎上マーケティングの特徴としては、その他のマーケティングでは、決して真似することができないことです。
では、なぜ、今炎上マーケティングが注目され、受け入れられるようになったのでしょうか?
それは、炎上を取り巻く環境変化によるものが大きく関係しています。
インターネットの登場以前でのマーケティングの主流となったのがマスマーケティングでした。
マスマーケティングは、発信者の一方通行であり、レシーバーである一般消費者は、ただ発信される情報に頷き受け入れるのみでした。
しかし、インターネットは、SNSなどコミュニケーションツールとしての媒体が登場したことにより、双方での情報交換が可能となったのです。
それにより、良い情報だけでなく、批判や正当な評価というリアルな情報も発信されるようになったのです。
つまり、一般消費者からの意見や声も積極的に発信が可能となり、企業にその意見が届くようになったのです。
消費者のリアルな声が、大きくなればなるほど、企業としては、そんな消費者の意見を積極的に受け入れるようになりました。
つまり、企業にとっては、良いにしろ悪いにしろ、どちらの意見も消費者の意見としては、事実であり、耳を傾ける姿勢を持っているということになります、
両者にとって、双方向のやりとりができる環境が整ったこたが、1つのきっかけでもありました。
そのような環境が整っても、両者の関係は全くの対等というスタンスとは、言い切れません。
ここで、問題となるのが双方のバランス感です。
つまり、どちらかにパワーバランスが偏りはじめると、どちらかの声が大きくなるのです。
些細なことであっても、パワーバランスが崩れることにより、事が大きくなり、それに比例して批判する声も大きくなるというわけです。
この性質こそが、「炎上」という形で消費者の声として現れるというわけです。
消費者の立場からすると、なぜ消費者が批判の意見を発するのかと言えば、それは、自身の不快感を解消したいからなのです。
つまりその解消欲を満たそうと情報を発信する度に炎上となりうるわけなのです。
このような状況において企業としては、消費者からの批判を単にデメリットととして受け止め続けているばかりではなく、このデメリットを逆に利用し、メリットとして好転させていくことが炎上マーケティングが注目されはじめた理由なのです。
このような流れから少しずつ、炎上マーケティングが受け入れられるようになったということです。
炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る②【タダ乗り炎上マーケティングとは】
「炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る」というテーマで2つ目に取り上げるのは「タダ乗り炎上マーケティングとは」です。
炎上マーケティングとはまた違う特徴を持ったマーケティング手法があります。
それが「タダ乗り炎上マーケティング」です。
皆さんは、このマーケティング手法を聞いたことがありますか?
どんなマーケティング手法なのかと言うと、「タダ乗り炎上マーケティング」も、もちろん「炎上」がキーポイントになります。
この「タダ乗り炎上マーケティング」とは、直接的に炎上させるのではなく外部で炎上させることによってアクセス数を稼ぐ方法です。
過激な言動を繰り返すことにより、注目を集める炎上マーケティングと非常に似ていますが、「タダ乗り炎上マーケティング」は、消費者の意向を全く無視したことになるので、批判の対象となることが多いのです。
このため、タダ乗り炎上マーケティングが受け入れられている割合とは、極めて少ないのです。
炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る③【メリットとデメリット】
「炎上マーケティングは成功か失敗?メリット、デメリットも知る」というテーマで3つ目に取り上げるのは「メリットとデメリット」です。
炎上マーケティングは、決してデメリットばかりではなく適切に実施することによって、その他のマーケティング施策では得られないようなメリットも得られます。
その上でメリット、デメリットについて具体的に解説していきます。
●メリット
まずは、メリットですが、炎上マーケティングは、批判をあえて作り出すマーケティングであり、消費者のネガティブな言動に、振り回されることがありません。
炎上することにより注目が集まれば、炎上マーケティングは成功と言えるのです。
つまり炎上マーケティングは、消費者の意見を気にすることなく宣材としての自由度が高いというわけです。
●デメリット
デメリットとしては、やはり、企業の既存客との信頼関係が壊れかねないことです。
「炎上マーケティング」ということが消費者にわかられてしまった場合、炎上は増々エスカレートし過激になっていきます。
そのようなことから、既存客からは不快感を感じることも増え、これまでの信頼関係が壊れてしまうケースもあり得るのです。