インターネットの発展とスマートフォンの普及は、新たなビジネスをいくつも生み出しました。
取引そのものの方法も増加したことから、マーケティング的にも非常に大きな可能性を感じます。
そんな中、メルカリとヤフオクに注目します。
というわけで今回は「メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング」について詳しく説明致します。
メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング①【オークションとフリーマーケット】
「メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング」というテーマで1つ目にふれるのは「オークションとフリーマーケット」です。
現在は、物に溢れた世の中で日常の中で顧客は常に消費し企業は常に作り手となる生産力を緩めることはありません。
現代ビジネスにおいてマーケティングというのはプライオリティが高い重要な業務として位置づけられています。
それは緻密なマーケティングリサーチと戦略構築にによるものです。
そして生産もまた緻密なスケジューリングによって行われています。
需要と供給のバランスがとれているからこそ、いつでもどこでも物が買えるというそんな状況が作りだしているのです。
市場を担うには、売り手と買い手の両者が必ず存在します。
そしてマーケティングは、顧客の為に行われます。
売り手となると一般的にはマーケティングを仕掛ける立場として企業がイメージされると思いますが、今は一般人でも簡単に売り手となることができます。
ありとあらゆる物に溢れる現代では、ありとあらゆる物を売ることができるのです。
そして一般の人が簡単に売り手となれる仕組みとしてオークションやフリーマーケットサービスなどがります。
これらのサービスを利用することによって誰もが簡単に売り手となることができ、買い手と出会い、取引ができ収入を得ることができるのです。
一般人が「売り手」としての立場を確実に手に入れられる手段としては、画期的なことではないでしょうか。
物がありすぎて物が売れない時代とされていますが、それでも価値があるものは売れるのです。
個人のニーズが重要視される現代において個人の価値観や考え方などが評価されるわけです。
個人のニーズというのは、人それぞれ全く違います。
ある人にとっては、何の価値がないものでも、ある人にとっては、やっと見つけた貴重な物であることもあります。
物が多い時代だけにおいて、その中に個人のニーズを満たす物が埋もれてしまうという現状も事実として存在するわけです。
そんな個人のニーズを満たし、マッチングさせるのがオークションやフリーマーケットと言えるのです。
個人同士の売買取引を行うにあたっての「商品」となるのは、新品に限りません。
むしろ、不用品や中古品などが割合的に多くを占めています。
それでも価値を感じるという人が存在するのが事実なのです。
だからこそ、個人間の取引というのが成立するわけです。
オークションやフリーマーケットサービスは、個人ニーズを満たす手段として、マーケティング的なポイントをついた戦略と言えます。
メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング②【メルカリとヤフオクの違い】
「メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング」というテーマで2つ目にふれるのは「メルカリとヤフオクの違い」です。
オークションやフリーマーケットサービスには、いくつものサービスが存在しますが、メジャーなところで言えば「メルカリ」と「ヤフオク」があります。
皆さんは、利用したことがありますか?
買い手にも売り手にもなれるサービスで、どちらも簡単に利用できます。
オークションが「ヤフオク」、フリマが「メルカリ」となります。
イメージ的には、リアルなフリーマーケットと同様、不用品の売買をするのが「メルカリ」で、価値があるものを売買するのが「ヤフオク」というところでしょうか。
取引においては、似たようなサービスですが、
オークションとフリマという形式においては、全く異なる性質を持っています。
では、さらに一歩進んで「ヤフオク」と「メルカリ」の具体的な違いについてふれていきましょう。
メルカリの利用目的としては、不要な物をできるだけなくすこと。つまり「捨てる」行為をなくすことになります。
実際のフリーマーケットと同じで個人間で行う、取引となります。
例えばリアルフリーマーケットにおいて、公園などで開かれているフリーマーケットに偶然出くわした場合、一面に広げられた商品を目にすると、なんとなく惹かれてしまうということは、ありませんか?
意外なことに、フリーマーケットというシチュエーションが物の価値を高めてしまうことがあるのです。
売り手にとっては、既に価値がなく不要な物でも買い手にとっては価値ある物と感じるわけです。
これがニーズのマッチングというわけです。
「メルカリ」自体は、スマートフォンアプリでの個人間での取引となりますが、そのシステムは完成されているので利用するには安全です。
リアルマーケティングと同じように、オンライン上にずらっと並べられた商品を目にした時の感覚は、リアルなフリーマーケットと同じ感覚を覚えます。
「メルカリ」のサービスは、日本とアメリカにて展開されています。
「メルカリ」のサービスをビジネス的観点で見ると、このような取引は、「シェアリングエコノミー」と言います。
シェアリングエコノミーは、共有・交換ということで、多くの人が物やサービスなどをシェアする社会的仕組みとなっています。
「捨てる」をなくすというコンセプトからしても、社会的な貢献度は高く、極力無駄をなくし資源を大切にするという観点でも魅力的なサービスと言えます。
次に「ヤフオク」ですが、「ヤフオク」は、一言で言えば「競り」ですね。
市場などで行われる威勢の良い競りの場面がイメージできますが、それと同じです。
売り手としては、出来るだけ高く、買い手としては、できるだけ安く取引したいというのが本音です。
買い手にとっては、他者との駆け引きや競争がそこにあるわけです。
「メルカリ」の「シェア」とは、違い「ヤフオク」は、いわゆるオークションとなりますね。
どちらも目的としては、同じなのですがタイプとしては異なるものです。
利用者数は、およそ1800万人ということで、どちらも人気のサービスでもあります。
キーワードとして両者の違いを上げるのならば、「メルカリ」は「再利用」、「ヤフオク」は「希少価値」と商品そのものに対するスタンスが大きく違うのです。
メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング③【共感と競争】
「メルカリとヤフオクから学ぶマーケティング」というテーマで3つ目にふれるのは「共感と競争」です。
2つ目のキーワードを上げるとすれば、「メルカリ」は「共感」、「ヤフオク」は「競争」となります。
共感と競走では、全く印象が異なりますね。
「共感」は女性的で生活に密着しているもの、「競走」は、男性的でビジネス的な要素が強いという特徴があります。
このような観点で捉えれば、「メルカリ」も「ヤフオク」も決定的に違うサービスとして両者が成り立ちます。
シェア的にも一見、被っているようで実は棲み分けが出来ているということです。
両者のサービスに共通して言えるのは、テクノロジーの進化を上手く活用したサービスと言えます。
マーケティング的に見れば、痒いところに手が届くようなニッチな部分のマッチングを実現したサービスと言えます。
「メルカリ」と「ヤフオク」の特徴であり、それぞれの個性、コンセプトとも言える「共感」と「競走」については、どちらも良し悪しがあります。
まず時間的要素から見れば、「共感」には、時間がかかります。
そして「競争」は、時間との勝負です。
「共感」というものは、主観的な要素が強く、個人がどう受け止めるよかによって感覚的に違いが生まれるからです。
その為、多くの「共感」を得るには、どうしても時間を必要とします。
共感を得るには「地道」な活動が必要なわけです。
一方で「競争」は、注目度が高いことから、認知度も高いのです。
認知度が高いということは、それだけライバルが多くいるわけですから、他者の行動を強く意識する必要があるのです。
サービス利用者としてめ、心理的な面においては、「共感」と「競争」とでは全く違ってくるというわけです。